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麻は夏?いや春でしょう。

2024年03月12日

麻と言えば、どうしても夏のイメージが付きまといますが、MICHELE&shinの麻と言えばSPENCEBRYSON(スペンスブライソン)の麻で、間違いなく春から初夏の素材だと思ってます。し

MICHELE&shinは考えます。麻は夏ではなく、春から夏先迄がイケてると。


イタリアと日本の夏は違う

ナポリ、キアイアの海岸です。イタリア人はこんな所でもピザを食べてます。

イタリアにいると、夏でも日陰に入ると涼しく感じるぐらい日本とイタリアでは気候が全く違います。

短い足を一生懸命組んでますが、見るのはそこじゃなくて、この写真は真夏のカプリ島の写真です。真夏ですが平気な顔してジャケットが着れます。

イタリアの夏と日本の夏の大きな差は間違いなく湿度でしょう。日本の夏の暑さは、何もしなくても、汗が吹き出て来ます。まさに蒸し風呂状態です。そんな蒸し風呂で麻のスーツは厳しいです。しかし、こんな蒸し風呂でからこそ、麻にとって良い事もあります。麻は湿気(水分)を含むほど強度が上がる性質をもっている事で、ガシガシ使ってもへこたれません。逆に強くなる程です。

昔の映画や写真を見ると、アフリカの大地を冒険する、西洋人が麻素材のハンティングジャケット等を着てイメージがあると思います。現代の様に、ポリエステルやナイロンのような素晴らし化学繊維がある前は、麻と綿が冒険の主役でした。実際、麻と言う素材は強度があり、ガシガシ洗えます。ガシガシ洗っても、水分で繊維自体の強度が増すので大丈夫なのです。写真でしか見たことないのですが、あの時代の冒険家を見ると、どこかお洒落で遊び心があります。今度、昔のハンティングジャケットをオマージュして、新しいデザインのハンティングジャケットを作って見ようかな?なんて思ってます。


サファリハンティングからアーバンハンティングに。

今回出来たスーツはSPENCEBRYSON(スペンスブライソン)の麻で作ったスーツです。

昔、アフリカやアジアの未開の地を開拓し、麻のサファリジャケットでハンティングしてた時代から、今は都会の真ん中で、新しいビジネスや美しい女性をハンティングです。またこう言う事書くと、セクハラとか言われそうですが。美しい女性に美しい服を着てアピールするのは、間違っていません。


MICHELE&shinの麻はSPENCEBRYSON

MICHELE&shinの麻はアイリッシュリネンの王様 SPENCEBRYSON(スペンスブライソン)です。この厚みと張り腰、そして色の美しさは他の麻を凌駕しています。そんなSPENCEBRYSONの麻ですが、日本の気候に当てはめると、最もSPENCEBRYSONの麻スーツが光るのは、春先から初夏にかけてだと思います。春先から麻スーツを着てるなんて、季節を先取りで、いいじゃないですか。MICHELE&shinの麻はSPENCEBRYSONの麻、春先から初夏が最も光ます。


そんな春先から初夏にかけてのSPENCEBRYSONの麻スーツが完成です。ここからは写真で作品を紹介します。

ダブルブレスト6つボタン下掛けのスーツです。美しい丸いシルエットはナポリのMICHELE&shinの自慢です。

アウトパッチポケットのデザインです。ナポリのビスポークの匂いがぷんぷんしてます。マニアにはたまりません。

マニカマッピーナの肩付けです。腕周りのサイズによっても出る雰囲気は変わりますが、麻だからこそ出るこのマニカの雰囲気、最高すぎます。

ブライソン×マニカ、マニアは一着は持っておくべきです。

上衿の吸い付きが分かる写真です。何度も試行錯誤してこ精度まで来ました。この襟の高さと吸い付きは職人が限界まで追い込んでいる証拠です。

袖口は本切羽の4つボタンで、ミラネーゼスタイルのフラワーホール含め、手縫いのボタンホールはいいですね。

手縫いのダブルステッチはイタリアンウールに軍配が上がるでしょう。しかし、この麻だからこそ出るこの硬派な雰囲気もまたいいですよね。

MICHELE&shinの自慢のベリードラインのラペルカットの写真です。今6つボタン下掛けがクラッシック回帰の流れの中、オススメのデザインです。



今回はSPENCEBRYSONの麻スーツの紹介でした。

麻スーツは一つはワードローブに欲しいアイテム。是非参考にして下さい。