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カーディガンの着心地を目指して。

2023年08月25日


MICHELE&shinが目指すのは、カーディガンの様な着心地のジャケット。美しいデザインと、サラリと羽織る様な着心地の両立はなかなか難しいのが悩ましいいところ。しかし今回完成のジャケットは写真でも分かる通り、羽織る様な着心地とデザインがイイ感じで融合したジャケットです。今回はそんなカーディガンの様な着心地と美しいデザインを実現した、エンジ色のジャケットの紹介です。


着心地だけではダメなのです。

ナポリのサルトリアの合言葉に、「俺たちの作る男の服は必ずカッコ良くないといけない。」があります。間違いのない言葉です。高いお金を払って良いスーツを作っても、ダサいと絶対にイタリア紳士は着てくれません。自分に置き換えてもそうです、着心地だけが良くても、ダサイと着なくなります。着心地は多少悪くても、美しい女性に「そのスーツかっこいいね」って言われると間違いなく着ます。いやずっと着ます。男の子はそれぐらいが可愛いんです。ナポリのスーツは着心地だけではダメなのはここに理由があります。


カーディガンの様な着心地を実現する為に

カーディガンの様な着心地を実現する為に、MICHELE&shinのジャケットはまず芯材を極限までうすいのを使っています。スーツやジャケットは布生地を縫っただけでは出来ません。中に芯があってその上に布生地が乗ってるって感じで思って下さい。まずこの芯材を柔らかく薄くしないと、このカーディガンの様な着心地は実現しません。そこで相談したのが、工房近くの芯材工場いや芯材工房です。高級ナポリのスーツの芯材はほぼここで、作られています。アットリーニもキートンもそうです。


ここで、教えてもらって、中でもこの芯材がいいんじゃないのかって事で最高に柔らかい芯材を採用。

さらに作りも試行錯誤。より、体に丸くそう様にカットを変える。大きく作るだけではダメです。ナポリのスーツはカッコよくないと受け入れられないのです。そこで丸く体にそう様にカット。最高に柔らかいジャケットが完成しました。


さてここからは写真で作品の紹介です。

エンジ色のダブルブレストのジャケットです。軽く羽織る様な着心地はイタリアジャケットならでは仕上がりです。


丸く丸くがこのジャケットの特徴。

ラペルは13cmとかなりのワイドラペルで。弧を描くラインがナポリジャケットの特徴です。

ミラネーゼスタイルのフラワーホールです。ダブルステッチも良い感じです。

アウトパッチポケットも弧を描くラインのデザインです。


今回はカーディガンの様な着心地を実現してエンジ色のジャケットの紹介でした。着心地、デザイン最高の仕上がりです。ぜひ参考にして下さい。