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どうだ、エンジのヘリンボーンスーツが完成しました。

2023年01月11日

芸術としての洋服を

MICHELE&shinの作るスーツやコートは、ただ着るだけの為に作られた洋服ではありません。スーツを芸術的なアプローチで捉え、一つ一つイタリア職人が手作りで作ります。MICHELE&shinはスーツを着て美しくないと意味がないと考えている為です。

そんな服との対局にあるのがユニクロじゃあないでしょうか?ユニクロは自社の商品を「ライフウエア」とし、生活に密着したシンプルで上質で普段のニーズから考え抜かれた、普段着ウエアとしています。普段着として最高の理念です。


MICHELE&shinはアートしての洋服で、ユニクロは日常の洋服になるでしょう。


ちなみに、僕のヨーロッパや東南アジアなどを周り見た勝手な感覚ですが、ユニクロは近いところで世界一になると思います。それは、ヨーロッパを含めた先進国でのブランドイメージが昔と違ってかなり良くなっている事と、東南アジアでの進出スピードが驚愕的だからです。

4~5年前だとイタリアの洋服関係の奴らから、僕の事を「ユニクロボーイ」なんて、少し愛嬌のあるディスリの意味を込めて呼ばれたりしました。しかし今は全く無くなりました。

さらに東南アジアでのユニクロの評価がめちゃくちゃ高い。高品質で適正価格のイメージです。しかし金額は日本より東南アジアの方が圧倒的に高いのが不思議です。

さてユニクロの宣伝はいいんです。MICHELE&shinを宣伝します。


エンジを上品に

エンジ色のスーツは流石にハードルが高いと感じる方は多いでしょう。しかしこんなエンジもヘリンボーンならこんなに上品になります。これぐらい暗めのエンジ色でも無地になると、どうしても安っぽくなります。天然繊維であっても、無地になるとどうしても化学繊維感が出てしまいます。しかしヘリンボーンになる事で、厚みと陰影が出ます。この厚みと陰影が本当に大切です。エンジはヘリンボーン一択ですね。

さてここからは作品を写真で紹介します。


エンジのヘリンボーンのスーツです。ダブルブレスト、6ボタン4つ掛けのベーシックなデザインです。今回の作品は直線ラインを強調しました。直線的でシャンプーなスーツです。

ラペルは12cmでゴージラインは7cmのミドルゴージラインです。

綺麗です。


MICHELE&shinのダブルブレストのフラワーホールは左右が基本です。さらに手縫いでのミラネーゼスタイルのフラワーホールです。

バルカの胸ポケットも良い感じです。


肩付けはソフトなマニカマッピーナの肩付けで。


ナポリらしいノーフラップ。


パンツはウエスマン5cmのダブルボタン仕様。



今回はエンジのヘリンボーンで作ったアートなスーツの紹介でした。

ぜひ参考にして下さい。