Vincent Luca
MICHELE&shinを今年の夏から作り出した、Vincent Luca。一見、見た目は怖いのですが、見た目と全然違い、本当に優しいイタリアンジェントルマンです。
彼との出会いは、彼から、インスタグラムのダイレクトメッセージで、「ミケーレのスーツを作ってみたいんだけど、どうしたら良い?」の問い合わせからでした。彼は、イタリアではそこそこ有名なモデルであり、ファッショブランドのコンサルティングなども手掛ける人。よくPITTI UOMOでは見かけてましたが、話した事はありませんでした。何さま見た目が怖いのです。
彼の決まったポーズがあるらしく、カメラを向けると、ギュっと睨め付ける感じでポーズを取ります。これが怖い・・・。さらに体も顔もでかい。さらに髭もでかい。そりゃあ話難い感じになります。
そんな彼から今回、次のPITTI UOMO用のスーツとコートの依頼です。
今回はそんなVincent Lucaとの打合せのブログです。
遠い遠い
Vincent Lucaから又連絡があったのは今年の9月。「ミケーレ次のPITTI UOMO用のスーツとコートを造りたいんだけど、どうしたらいい?」と連絡が、「ビンセント、どこの住んでたっけ?」と聞くと、「GIULIANOVA、(ジュリアノーバ)って言う街だよ」と。初めて聞く街です。GoogleMAPで調べるとVincent Lucaの住んでる場所はイタリアの東側のアドリア海に面している、夏はビーチリゾートになる有名な街みたいです。最近アドリア海の方に行ってなかったなと思い、「ビンセント、一度ジュリアノーバに行ってみたいから行くよ。」ということで、ビンセントの待つジュリアノバーツ迄行くことに。しかし、イタリア半島を西から東迄、イタリアを横断です。久しぶりの長距離ドライブにワクワクしながら、ナポリをスタートです。
ジュリアノーバに着いたのは夜遅くの10時過ぎになり、今日は近くのホテルに泊まり明日の朝から打合せをする事に。
朝、ビンセントの家の前で車の中から電話をすると、「ミケーレ、今日は俺の家に招待するよ」ということで彼の家で打合せです。しかしイタリア人の家はどこも綺麗にしてます。特に高級な物とかがある訳ではないのですが、綺麗にインテリアしてます。
前に作ったサイズを見ながら、最新のサイズ感を打合せしているところです。
次のPITTI UOMO用のデザインスケッチをしています。
本当に良いものを目指し、二人の意見がぶつかり合います。最高の瞬間です。
布生地も今回の為に買ったばかりの布生地なので、ただの切っただけの布生地です。
コートの布生地を選んでるところです。
この派手な布生地を無理やり勧めましたが、却下です。しかし悪い顔してます。
前に作ったMICHELE&shinのスーツを着て、家のべランダでポーズを取ってくれました。
今、1月に向けて、Vincent Lucaのスーツとコートを作成中です。完成する迄、暫くかかりますが、待つ時間もオーダーの楽しみの一つです。完成したら又記事を書きたいと思います。楽しみにしといて下さい。