グレーの迫力はどこから来る？

多種多様な色が存在するグレー

グレーは本当に多種多様な色が存在します。明るいホワイト系のグレーから、イタリアジェントルマンが大好きなチャコールグレー、昼間、直射日光が当たるとグレーに見え、夜、レストランやバーでは黒に見える様なダークグレー迄、本当に多種多様なグレーが存在します。

そんな中、今回仕上がったグレーは、表現が本当に難しいいグレーで、どこか「深い墨の上に灰色が浮き出てるような色」と表現出来る灰色です。

チャコールグレーは聞いた事があると思います。墨灰色とも言われ、紳士の洋服では最もフォーマルな色の代表とされてる色です。黒もフォーマルの代表ですが、チャコールグレーの方がフォーマルの最上級という感じがします。

そんなフォーマルな墨色を連想させるのが、今回のグレーなのです。今回仕上がったスーツは実に美しいダークグレースーツです。

ジェントルマンのフォーマルとは？

写真でも分かると思いますが、ただの灰色ではないんです。墨灰なんです。鈍く光る中から出る墨色の表情は新たな灰色のフォーマルの可能性を感じます。

MICHELE＆shinが考える、男の最もフォーマルな色は間違いなくチャコールグレーでしょう。式典で、男を最もフォーマルに見せてくれます。

さて、ここで少し、イタリアジェントルマンのフォーマルの考え方を書きたいと思います。イタリアで何かしらフォーマルな式典があるとします、その時、女性同伴はまず基本であり、その女性を、どうエスコートするかでジェントルマンの質が決まってくると考えます。多くの場合、女性が式典の華であり主役です。その主役をエスコートするのが男性の役目っていう感じなのです。なのでタキシードは、出来るだけ華美な装飾は避け、出来る限りシンプルなデザインで作成します。

例として結婚式を上げると分かり易いの説明します。結婚式で間違いなく主役は新婦であり、新郎はそのエスコート役です。これは間違いない事実です。新婦の一生に一度の最も美しいウエディングドレス姿をみんなに見てもらい、人生最高の祝福をしてもらいます。主役は新婦なのです。なのに何故か、結婚式で新郎が派手な格好をしたりするのを見かけたりします。これは絶対ダメです。結婚式の主役は絶対新婦です。新郎はその主役を陰でサポートするぐらいがカッコイイのです。

墨灰色に新しい可能性が。

そんな最も男のフォーマルなチャコールグレーに新たなフォーマルの可能性を見い出したのがこんな墨灰色です。

ありそうで無かったのが、こんな灰色なのです。フォーマルからハイクラスビジネスシーン迄、最高の色であなたを、楽しませてくれるのは間違いないでしょう。

紺の新しい可能性が広がりました。

さてここからは写真で作品を紹介します。

チャコールネイビーの美しスーツです。最高の光沢感がこのスーツの素晴らしさを物語っています。しかし、贅沢な光沢です。

ラペル幅10cm　ゴージラインは6cm　ストレートラインのラペルデザインがこのスーツに最高の美しさを与えます。このラペルのふんわり感はハンドメイドの味わいです。

手縫いのミラネーゼスタイルのフラワーホールとダブルステッチがMICHELE＆shinのナポリスタイルです。

肩のダブルステッチもMICHELE＆shinの特徴です。

上衿の登りも美しい。

ナポリのお家芸、マニカマッピーナの肩付けです。

このドレープ感がたまりません。美しいハンドメイドのスーツとはこんなスーツを言います。

今回は墨灰色スーツの紹介でした。

新しいグレースーツの可能性が見えました。是非参考にして下さい。