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イタリアの青が違う理由が分かりました

2022年10月10日

僕の偏屈で性格の悪いところに、「観光地を毛嫌いする」というところがあります。イタリアは世界的に見ても観光地の王様みたいなところ。なのに僕の偏屈な性格のせいで今まであんまり観光地に行ってないのです。よくお客様との会話についていけない時も多かったりします。例えばローマだと、あのコロッセオは遠くからしか見たことがないし、真実の口も行った事がありません。どこか人工的で商業目的の場所が苦手なのです。

なのに今回、イタリアで最も有名な観光地の一つであるカプリ島に行くことに。それは3年ぶりのナポリで、アパートメントを一度引き払ってる事もあり、新たに住むアパートメントを探す為に泊まった、港町のトルデルグレコからカプリ島にフェリーが出てる事が散歩中に分かったのです。息子とカメラマンに話すと「行こう行こう」となり、あまり乗る気がしなかったのですがカプリ島に行くことに。


トルデルグレコの風景です。

トルデルグレコは火山で有名なベスピオ火山のすぐ海側の小さな港町で、ナポリからポンペイへのちょうど中間にある本当に小さなイタリアの港町です。僕はこんな町が本当に好きで、まず人が良い。ナポリの旧市街の悪ーい印象とは全く違う、のどかな人ばかりです。本当にイタリアは田舎にあります。


こんな風景がそこら中に広がっています。


フェリーを待つ観光客の姿です。もうこの時点でちょっと苦手・・・・。


カプリ島に行くフェリーです。ここから約1時間の船旅です。


カプリ島に到着です。この下の人は全員観光客です。イタリアのバカンスは6月がベストシーズン。世界中から観光客がカプリに殺到してきます。

本当に綺麗な景色です。さすが世界的に有名な観光地です。

ここら辺から「来てよかった~っ」てなってます。分かりやすい性格です。


6月のカプリ島の海は本当に美しい。

島に到着すると、観光客に向けてのいろんな観光ツアーがそこら中に看板を出しています。そんな中で島を一周出来る船のツアーが良さそうだったので、それに参加することに。

そこでイタリアの青の秘密を知ることになります。

船から見るカプリの海です。本当に綺麗なエメラルドブルー。

時間をかけ、いろんな場所に少しずつ停泊しながら島を一周ていきます。そこで、見たのは、怖いぐらい美しい青でした。


島に近い浅瀬の青はエメラルドブルーで気分が上がるブルーです。そこじゃなく、島から少し離れた深い所の青が違うのです。今まで見たことのない青です。

イタリアの太陽に照らされて 少し鉛が混ざってる様な青に感じます。怖いくらい美しい青なのです。

「この青を写真に切り取れないかな?」と同行してたカメラマンに話したところ、「難しいですね。この美しい色は記憶の色で、記憶の青です。」と。それほど感動的な美しい青ということなのです。

イタリア人は何千年とこんな青を見ています。イタリアの青の秘密が一つ分かった瞬間でした。

長くなったのでカプリの青の話はこれぐらいにします。

カプリは本当に美しい島です。イタリアの青の秘密を知りたい人は是非一度行くことをオススメします。観光地嫌いの僕の言うことなので間違いないです。

次はもう一つのカプリを紹介します。