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4plyの季節がやってきます。

2022年02月20日

カノニコの4PLY、ここ近年、毎年の様に品切れ続出の布生地です。1年中着れそうな厚みと張りがある人気の布生地ですが、基本は春夏の素材。

今、夏でも、圧手の張りのある布生地が世界的に人気です。今回はそんなカノニコ4PLYの、これは美しいチェックジャケットが完成したので、4PLYの魅力を書きたいと思います。


4PLYのグレンチャックカッコ良すぎます。

このグレンチャック柄のセンスどうですか? 良い感じのネイビーグレーのグレンチャックに太いウインドチェックのバランスが本当に素晴らしい柄です。こんなセンスがやっぱりイタリアなんですよね~。イタリアの洋服の基本は「カッコ良く見える」そのさらに基本は「女性に褒められたい」です。まーこれは世界中共通の様な気はしますが、イタリア人は特に女性に褒められたい願望が強い気がします。笑

そんな話はどうでもいいんです。

さて今回紹介するカノニコ4plyは、世界中のお洒落紳士やイタリアを含め世界中のサルトリアやテーラーに本当に大人気の布生地です。なぜここまで人気なのか?その秘密を少し。

織りはサマートロピカルですが、太めの4PLY糸使用のため、しっかりと410gmsの重さがあるため、春夏を中心に合い物のようなご着用に適しています。


なんだこの厚みと独特な重みは?

カノニコ4plyはサマートロピカルと言われる、夏の布生地です。しかし、Z撚りとS撚りといわれる、わざと逆回転に撚り合わした双糸を2本合わせることで、計4本の糸を作りそれを、1本にしたものを織り糸として織られた布は他の布生地には出せない独特な厚みと重みがあります。ちなみにカノニコ4plyの重みは410g・・・・410gと言うと、日本でよく見かける夏のウール素材だと200g後半から300g前半のグラム数が多いので約倍近い重さがあります。この布生地の重さは厚みと言ってもいいと思います。そんな圧倒的な厚みを誇るカノニコ4plyですが、先ほども書いた通り糸の撚り方が他の糸とは逆の撚り方で、この撚り方から出る、張りとコシは、クラシックな印象を現代風に生まれ変わった布生地と言って良いでしょう。メチャクチャ都会的なのです。

鎧の様な着心地の4plyはイタリアナポリの柔らかい仕立てが最適。

このカノニコ4PLYの布生地ですが、本当にパリッと、そして、ずっしりとした布生地です。そんなカノニコ4PLYの本来の性能や美しさを引き出すなら、ハンドメイドの仕立てが必用だとMICHELEshinは考えます。ジャケットの芯を極力柔らかく、そして仕立ても柔らかく、イタリアNAPOLIの仕立てが、まさに「体に張り付く鎧の様なジャケット」を生むのです。この美しいラペルの返りを見ても、カノニコ4PLYとイタリア製フルオーダージャケットの相性の良さは歴然です。

さてここからは写真でカノニコ4PLYの作成をどうぞ。

美しい過ぎます。シングル3つボタン段返りのジャケットです。

シンプルな中にこだわりが見えるデザインです。

まず見て欲しいのが美しいラペルのカットと返り。ラペルはジャケットの顔です。男前じゃないですか?

ミラネーゼスタイルの手縫いのフラワーホールです。

しかしこの柄は良いですね。

3.5㎝を胸バルカポケットです。このサイズが今のナポリです。

曲線を描くアウトパッチポケットです。このデザインがMICHELE&shinです。

袖の本切羽重ね4つボタンです、当然全てのボタンホールは手縫いです。

今回はカノニコ4PLY×MICHELE&shinの作品の紹介でした。本当に男前の美しいジャケットです。是非参考に。