まさにイタリア男の立体的な柔らかさ、グレースーツの完成

2021年09月30日

全体のシルエットは柔らかくしなやかかつ立体的な、シングルピークドラペルのグレースーツです。何はともあれ、全体のシルエットが美しい。男前のしっかりした胸から、縦に伸び、しっかりとくびれたウエストシェイプ。パーフェクトなバランスの男前シルエットです。

「構築的なのに、どこか柔らかなイメージ」。今回はその秘密を少しお話します。

シングルでもここまで主張出来ます、見てほしいのはラペルのデザイン

このスーツの構築的に見える大きな特徴が、このラペルデザインです。幅、カット、ライン。このデザインがこのスーツを構築的に見せています。12㎝のワイドラペルに5㎝のハイゴージライン。ラペルカットはストレートカットです。シングルブレストでもこのデザインにすると圧倒的な迫力が出ます。


縦のラインの必要性

構築的で柔らかく見せるポイントは「横のラインを強調せず、必ず縦にラインを出す」、が最も重要です。具体的に言うと上衿から肩にかけてのラインを見てください。

肩先から襟高の上衿にしっかりと首に吸い付く様に上りを立体的に作ります。フルオーダーの特徴です。ここの登りと吸い付きを見れば、ある程度スーツの良し悪しが分かります。MICHELE&shinのスーツは上衿ののぼりが、究極のNAPOLI仕様にしています。この首に吸いつく感触と、カッコよさはイタリア製フルオーダースーツが病みつきになる一つの間違いないポイントです。


さらに縦のラインを強調する為に、ラペルからフロントのカットまで全てが「直線のライン」で作っています。フロントのカットがより直線的なのがそうです。こんな風に直線と縦のラインを強調することで、構築的なのに柔らかなイメージが出来上がります。


構築的の先生は?

こんな構築的なのに柔らかなスーツの先駆者は「TOM FORD」でしょう。

ハイブランドスーツの中で本格的なテーラードのハンドメイドので作ってるところは本当に少なく、マシンメイドが多い中、TOMFORDのスーツはかなりのところハンドで作っています。しかしTOMFORDの本当の凄さはデザインにあると思っています。「イタリア北部の構築的な中に南部の柔らかさ」を取り入れデザインされています。本当に素晴らしいデザインです。MICHELE&shinの立体的なスーツの先生はTOM FORDとい言って過言ではありません。


それでは作品を紹介します。

シングルブレスト2つボタンのスーツ。

ラペルは12㎝ ゴージラインは5㎝のハイゴージで。ラペルカットはストレートカット。綺麗です。

フロントポケットはスクエアカットの6㎝。スクエアカットにすることでスーツ全体のイメージがシャープになります。オススメのデザインです。

胸バルカポケットは3.5㎝で

ミラネーゼスタイルの手縫いのフラワーホール。フルオーダーなら必須です。

本水牛ボタン4つボタンの袖。当然全てのボタンホールは手縫いです。温かみが違います。


この肩先が大切です。NAPOLIスーツの代表、マニカマッピーナ。


パンツはアウトワンタックでシンプルに。MICHELE&shinはパンツもすべて手縫いのハンドステッチを入れます。手縫いのステッチはやっぱり良いですよ、温かみが違います。

MICHELE&shinオリジナルの一本目の編み込みベルトループ。こんなちょっとの遊び心がイタリアです。


今回は構築的なのに柔らかなグレースーツの紹介でした。シングルのピークドスーツ僕も作りたくなりました。