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紺の下掛けダブルという選択

2023年05月06日

まだまだ何故か日本では、ダブルブレストと言うだけで、ハードルが高く感じます。さらに、下掛けのダブルブレストのスーツとなるとよりハードルが上がります。しかし、クラッシック回帰の流れのど真ん中のイタリア。今のイタリアではこんなクラッシックスーツが最高にカッコ良く映ります。今回完成したのはそんなダブルブレスト6ボタン下掛けの作品。最高にイケてます。今回はそんな紺下掛けダブルブレストスーツの紹介です。


美しさを際立たせる紺という色

紺という色は本当に美しい色です。これほど男を際立たせる色も他にないと言ってもいいでしょう。MICHELE&shinでも、やっぱり紺の作成率は高い高い。これはイタリアでも同じで、まず、スーツを作るなら紺と思うのはイタリアも日本も同じなのです。

紺スーツがやっぱり世界的に見ても多いのはなぜでしょうか?日本のお客様だと「紺なら目立たなくて安心」とか、「紺なら仕事で着れるから」とか皆さん言われ作成します。しかし紺が世界の紳士に選ばれる理由はもっと深いところにあります。

それは「紺は男を凛とさせる色」だからです。凛としたとは日本の辞典で調べると。「凛」という漢字は、冷たい水に触れて心身から引き締まる状況を示した漢字で、 そうした経緯でできた「凛」という漢字ですが、「凛とした」という言葉は、「態度や様子が引き締まっていること、しっかりしている様子」と書いてあります。

外国語で言うとダンディズムを表現するでしょう。そうなのです。紺はダンディーなのです。

紺という色にはそんな奥深い意味があり、世界中で着用されているのです。紺は無難ではないですよ、ダンディーなのです。これほど奥深く、男を際立たせる色は無いのです。


ブルーブラックとブルーネイビー

紺ほど多種多様な表情色がある色も珍しいでしょう。深い深いブルーブラックから、ライトなネイビー迄、いつも紺の布生地を見るのが楽しみです。この紺で作ったらどんな感じになるだろう?といつも心をワクワクさせます。

さて、皆さんが知りたい、「イタリア紳士はどんな紺を着てるの?」でしょう。しかし正解は無くて、日本と同じでフォーマルな時は割と濃い紺を着用し、そしてカジュアルな時はライトな紺(ブルーネイビー)を着用するイメージでしょうか?


ブルーブラックの色気

今回作成した作品はイタリア紳士が大好きなブルーブラックの紺です。

ブルーブラックとは、夜はほぼ黒に見えて、昼間太陽の光が入ると、紺が見える様深い深い紺色です。なぜかこんな深い紺をイタリア紳士は好みます。

イタリア紳士もジェントルマンな生き方には憧れるのです。あとそこに少しロマンティックが入りますけどね。


さてここから今回の作品、ブルーブラック、ダブルブレスト下掛けスーツの紹介です。

最高に美しい凛とした表情を見せるスーツです。

ラペルデザインは12cmのワイドラペルで、直線的なカットが特徴的です。

ゴージラインも8cmとミディアムラインにデザインしました。クラッシック回帰の流れで正に正統派です。

手縫いが分かる、ふんわりとした仕上がりがMICHELE&shinの自慢です。ポケットはチェンジポケットでデザインしました。チェンジポケットクラッシックには合います。


上衿の吸い付きの立体感と、マニカマッピーの肩付けにつながるラインの素晴らしい手縫いの感じは、イタリア職人の自慢です。


さて今回はブルーブラックの紺で作成したダブルブレスト下掛けスーツの紹介でした。紺は奥深い色です。凛としてダンディーな貴方に。ぜひ参考にして下さい。