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ナポリのロープショルダーは色気がチョット違う

2023年08月23日

ロープドショルダーと聞くと、ザ、イギリスのブリティッシュなイメージを思い浮ばれる方は多いはずです。しかし、ナポリもやります。こんな色気の抜群なショルダーが創れるのです。作っれるじゃあ無くて、創れるです。ナポリ職人の感性で作る、どこか色気のあるショルダーは、スーツはやっぱりナポリだなあ~と感じさせる瞬間です。しかしナポリの職人は、ロープドショルダーを作るのを嫌がります。でも良いんです。「イギリスと違うロープドショルダー作ろうぜ」の対抗意識を煽る言葉で、急にやる気になってくれます。俺も悪いわー。そんなこんなで完成したスーツです。紹介します。


横のラインじゃ無いんです。

今回のロープドショルダーで最も意識したのが、縦のやわらかなナポリらしラインを出す事でした。写真でも分かる通り、上衿から肩先のロープドショルダーにかけて、美しい登りが出来てるのが分かると思います。簡単そうで、中々このラインを出すのは難しいのです。横に張ったラインでロープドショルダーを作るのは、作り上簡単です。そうなるとナポリスーツのラインでは無くなります。上衿から肩先の落ちるラインが、ナポリスーツいやMICHELE&shinのスーツの色気なのです。


ラペルカットも最高の出来です。

このロープドショルダーと、最高のバランスをとったラペルカットに注目して下さい。自分で言うのもなんですが、最高のバランスに仕上がったと思います。ややハイゴージでワイドラペル、そこからソフトに弧を描き落ちてくるラペルカットは、このジャケットを柔らかく包みこむ意匠です。

ブリティッシュスーツのロープドショルダーだと、このラインが直線的なラインになりがちです。それはそれでシャープなカッコ良さが出て良いのですが、MICHELE&shinはナポリのスーツ。ソフトの柔らかく包みこむデザインに拘りがあります。しかし、ロープドショルダーの最高のバランスのラペルカットが出来ました。


MICHELE&shinオリジナルファブリックに注目です。

この布生地も良いでしょう?ネイビーブルーに霜降りぽい何とも言えない、MICHELE&shinオリジナルの布生地です。こんな布生地見た事無いでしょう?厚み表情、柄、全てが美しいのです。やっぱりイタリアの布生地は一つ抜けてる感じがします。

この布生地も購入したのは数年前。しかし、美しい布生地です。まだまだMICHELE&shinオリジナルの布生地には日本では見れない物が沢山あります。是非店舗迄見に来てください。


さてここから写真で今回の作品を紹介です。

ナポリ職人のロープドショルダー、ダブルブレストスーツです。美しい。

ワイドラペルで幅12cmゴージラインは5cmのハイゴージ。ナポリスーツらしい外に弧を描くラペルカットはMICHELE&shinオリジナルの自慢です。


この上衿から肩先のライン、そしてロープドショルダー、柔らかく包みこみます。


スクエアにデザインしたポケットフラップです。こんな小さなディテールが大切です。

ナポリスーツなら当然のダブルステッチです

ミラネーゼスタイルのフラワーホールと胸バルカポケットです。ハンドメイドが大好きになります。

袖は4つボタンの本切羽。当然ボタンホールは手縫いです。


今回はナポリのロープドショルダースーツの紹介でした。マニカマッピーの肩付けに飽きた紳士は是非とも参考にして下さい。。