ダブルステッチでナポリらしさを最大に。

イタリア職人渾身の手縫いのダブルステッチが特徴的な、ダブルチェスターフィールドコートが完成しました。絶妙なラぺルカット×上品なグレーのWOOL100%の布生地×手縫いのダブルステッチの相性は抜群で、本当にお洒落なダブルチェスターフィールドコートの完成です。今回はそんなコートを紹介します。
まず見て欲しいのがロング丈のセクシーさと上品さ。

去年あたりまで紳士のスーツやジャケットの大きな流れを一言で言えばまさに「スポーティー」でした。タイトで短い。この「短く細いデザイン」の流れの期間は少し長かった様に感じます。イタリアのサルトリアも、この世界的な流れには逆らえません。イタリアナポリのサルトリアと言えば「流行に流されないコンサバティブなものを作る」と言うイメージがありますが、全くそんな事はなく、流行の最先端のデザインとサイズ感を自分達の感性で作りあげます。そんな世界的な紳士の流行がスポーティーからドレッシーにの変化の兆しが見えたのがここ4年ほど前、今やイタリアの紳士は、細く短いスポーティーから卒業し、ドレッシーで長い、に完全になりました。紳士の洋服の大きな流れは大体10年から15年です。今がその変化の時なのは間違いないでしょう。
そんなドレッシーを最大に生かされてるのがこんなロングコートでしょう。「ウールのロングコートって憧れはあったけど、敷居が高かったんだよね?」って言われる紳士は多いはずです。しかしもうそこまでロングのこんなカッコいいコートを着て、街を闊歩するのが普通の光景がすぐそこまで来ています。キザなロングコートからイケてるお洒落なロングコートの時代です。
ダブルのハンドステッチの魅力とは?


MICHELE&shinと言えばこのナポリこだわりの手縫いのダブルハンドステッチです。
圧倒的なハンドメイドの手作り感が生まれ、工業製品とは全く違う味と温かみが出ます。この手縫いの温かみは、着た体感の温かさ以上に温かみを感じさせます。人は不思議なもので、見た感覚で体感の感触が大きく変わります。どこか人の手の温もりを感じさせる、こんな手縫いのダブルステッチは、チラッと見えた瞬間、ハンドメイドの価値を感じてくれるはずです。
特にMICHELE&shinはナポリ独特なハンドダブルステッチに大きなこだわりを持ちます。イタリアナポリを感じさせるスーツやコートならMICHELE&shin以外でもオーダーをするなら、このハンドダブルステッチは是非ともやってもらいたいディテールです。
ここからは写真で完成したダブルチェスターフィールドコートの紹介です。

ロング丈が本当にドレッシーで美しい、ダブルチェスターフィールドコートです。


このラペルカットは秀逸です。少し横に張ったラペルカットと13㎝のワイドラペルのバランスが良い感じです。ハンドメイドの柔らかさが伝わるといいのですが。
ハンドステッチの柔らかさが伝われば。

ミラネーゼスタイルの手縫いのフラワーホールです



幅6㎝でデザインしたポケットフラップです。


本切羽の4つボタンの袖口です。

マニカマッピーナの肩付け。手縫いでコートに柔らかさを


後ろ姿です。少しデザインを入れて変化を。

チェスターコートには本来はない仕様ですが、アクションプリーツを入れて、男らしくドレッシーで上品な後ろ姿に。
この後襟の高さが、MICHELE&shinスタイルで、カッコよさとドレッシーでの両立のデザインです。見た目が違います。



今回はイタリアナポリらしい、手縫いのダブルステッチが特徴的な、ダブルチェスターフィールドコートの紹介でした。

時代はよりドレッシーにです。ロング丈が間違いなく復活です。是非参考に。