クラッシックフランネルの凄さ。

フォックスブラザーズのクラッシックフランネルのスーツが完成しました。出来上がると分かる、この布の凄さはやはりただ者ではなかったのが再認識させられたスーツの完成です。しかし男前です。そんなフォックスブラザーズ、クラッシックフランネルのスーツを今回は紹介します。

フランネルのスーツを機能で語るな。

フランネルは圧倒的に、他のスーツ生地のウール素材と比べても暖かい素材であることに間違いはないでしょう。しかしフランネルを、そんな機能だけで捉えるのはチョット野暮です。

東京でフランネルを着れる季節は12月から2月迄でしょう。わずか3か月の間しか着れないフランネルだからこその贅沢がこの布生地にはあります。

冬の銀座の街中で、たまにフランネルのスーツをさり気に着こなしてる紳士を見ます。冬の銀座の街並みをMICHELE＆shinのショーウインドウから眺めていると、冬の少し青みがかった空気と、黄色く色付いた銀杏並木から落ちた枯れ葉に、フランネルのスーツが圧倒的な存在感で周りの空気を上品で贅沢にします。

日本のビジネスシーンではなかなか着ない事もそうさせるのでしょう。それほどフランネルは贅沢なのです。フランネルスーツを暖かいなんて機能で捉えるのは本当に野暮です。フランネルの本当の価値は贅沢さにあります。

フォックスブラザーズのクラッシックフランネルの凄さ

FOX　BROTHERS　CLASSIC　FLANNEL（フォックスブラザーズクラッシックフランネル）の凄さをここから少し紹介します。

クラッシックフランネルを使いMICHELE＆shinがスーツを作った感想で、真っ正直な感想なので、チョット的外れな事を書いてても寛大な気持ちで許してください。

芯はしっかり表面は柔らかい

まずフォックスブラザーズのクラッシックフランネルの最大の感想は「縫いやすい」という事です。形を整え易いのです。こらは、表面は柔らかいのに芯はしっかりとしてるのから出来る事です。イタリアにも素晴らしフランネルのはありますが、イタリアのフランネルは「柔らかく柔らかい」布生地が多い印象です。どう作ったらこんなに芯はしっかりと表面は柔らかい布生地が出来るのか不思議です。なので本当に縫いやすい布生地なのです。

厚みの表情からくる上品さが違う

さらに、フォックスブラザーズのクラッシックフランネル独特な上品さが圧倒的です。このスーツはチョークストライプのスーツです。普通どうしてもチョークストライプになると少し上品さに欠けるチープな印象が出てしまうのですが、なぜかこのクラッシックフランネルのチョークストライプだとチープさは一切なく上品さが残ります。不思議です。フォックスブラザーズのクラッシックフランネルならではの表情は圧倒的です。

さてここからは作品を写真で紹介します。

シングルブレストピークドラペルのスーツです。

ポケットはラウンドのチェンジポケット仕様でデザインしました。

ラペルカットはストレートラインでラペル幅は12cm　ゴージラインは5cmのハイゴージです。

肩付けは、芸術的なダブルロープドショルダーで。ただのロープドショルダーとは違います。

美しい肩付けとラペルカットです。

フラワーホールはミラノジャケットスタイルで。当然全てのボタンホールは手縫いです。

バルカポケットは3.5cm　これがmicheleandshinのスタイルです。

ベストはシングルでピークドラペルにして。美しい。

MICHELE＆shinのベストは後ろ共布で作成します。

今回はフォックスブラザーズのクラッシックフランネルで作った、チョークストライプのスーツの紹介でした。

クラッシックフランネルはやっぱり違いました。

ぜひ参考にして下さい。