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まさに南イタリアの夏の匂い。ライトブルーのジャケットの完成です。

2022年05月30日

まさに南イタリアの匂い、夏の普段着に最高なライトブルーのジャケットの完成です。レンズの兼合いで、少しライトグレーに見えますが、実物は本当に綺麗なライトブルー色。今から来る本格的な夏に、爽やかさを最大に演出するライトブルーのジャケットはイタリアナポリ伊達男達の定番カラー。そんなライトブルーのジャケットを今回は全力で紹介です。


ブルージャケットの魅力とは?

ブルージャケットの魅力は、何と言っても、「見る者を涼しくさせる」ではないでしょうか。色の分類で言う、「寒色」の代表がブルー。書いて字の如く、人を涼しく感じさせる色なのです。そんな涼しくさせるブルーをイタリア紳士は大好きで、夏のリゾートで必ず持って行くのがブルーのジャケット。紺だとかしこまり過ぎるし、白だと手入れが大変、そんな時に最も大活躍なのがこんなブルーのジャケットです。


更に最も合わせ易い色がブルー。

ブルーは最も合わせ易い色。デニムに例えると分かりやすいでしょう。デニムのブルーに合わない色はありません。例えば白×ブルー、茶×ブルー、ブルー×ブルー、想像して下さい、どれも綺麗に合います。色合わせの万能選手がブルーなのです。


今、このボタン位置が必要でした。

このジャケットデザインで特に見てほしいのが「ボタン位置から来る美しいデザイン」です。

このジャケットはダブルブレスト、6ボタンの下1つ掛け。ダブルの下一つ掛けと聞くと、どこか「バブル時代の悪~い不動産屋」の匂いがしてきます。確かに日本がバブル全盛期の時代、世界的に、大きなサイズで角張ったルーズなシルエットデザインが流行し、世界中を席巻しました。イタリアでもあの時代はあの形とサイズ感が主流だったのですから今では信じられません。少し前まで、あの大きなサイズ感とルーズなデザインは、どこかダサイスーツの代表みたいになってました。今ではほとんど見なくなった、あのワイドなサイズ感のスーツですが、バブルを引きずった悪~い不動産屋さんも、今はタイトなスーツです。本当に服の流行とは不思議なものですね。

しかしここ最近、スーツのサイズ感やデザインもハイブランドが先行する形で、約15年間続いた「タイトで短い」のサイズ感から、「より美しくドレッシー」なサイズ感に徐々に移り変わりって来ています。もうそろそろ、タイトで短いがダサくなるのも近いかもです。悪~い不動産屋さんの話はこれぐらいにして、ボタン位置の話にもどします。


このダブルジャケットのボタン位置ですが、今までボタン位置より約2㎝上に上げてデザインしています。わずか2㎝とおもうなかかれ、この2㎝の差が全体のシルエットデザインを大きく変えるのです。昔のバブルスーツではないドレッシーな美しさを出すのならこのボタン位置が大正解です。


ここからは写真で作品を紹介します。

ライトブルー、ダブルブレスト6ボタン下掛けのジャケットです。注目はボタン位置と美しく弧を描くラペルのデザイン。今からのドレッシーをまさに体現出来るジャケットです。

この流れる様なラペルのラインはナポリ職人のプライドです。ラペルは12㎝ゴージラインは5㎝のハイゴージでデザインしました。


ハンドのダブルステッチはナポリスーツの特徴。上衿と下襟にステッチが入るのはMICHELE&shinのこだわりです。

この丸いアウトパッチポケットでジャケット自体を軽やかに見せます。このデザインはオススメです。

柔らかさが伝わると良いのですが? ナポリスーツと言えばこのマニカマッピーナの肩付けです。

最後にこの布生地はハリソンズの布生地。本当に美しいライトブルー色です。


今回はライトブルーのダブルブレストジャケットの紹介でした。バブルとは違う、美しくドレッシーなジャケットならこんなデザインを是非参考にして下さい。