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こんなコートが欲しかった。

2023年10月03日

今年、イタリアで再注目されているヘリンボーン。そんなヘリンボーンもコート用となると、なかなか良いのが見つからないのが悩ましいところ。そんな悩ましいヘリンボーンもMICHELE&shinのヘリンボーンならこんな色気が出てきます。今回はそんな色気抜群なライトグレーのヘリンボーンのコートを紹介します。


DIPOとChistianaの為に作ったこのコート。

このヘリンボーンのコートはmichele&shinの親友、DIPOとchistianaの為には作ったコートで、去年からイタリアで、ヘリンボーンを着ている紳士や淑女を見かける度に、「良いヘリンボーンの布生地があれば手に入れて、作品として作りたいな。」と思ってました。

そこで探しに行ったのが、いつものプラートの布生地問屋です。イタリアには大きく分けて2つの生地産地があります。一つは紳士の布生地産地と言えばここ、イタリア北部の「ビエッラ」とイタリアハイブランドを中心に、どちらかと言えば女性向けの布生地を生産してる「プラート」に別けられます。どちらも甲乙つけがたい素晴らし産地ですが、圧倒的に面白い布生地が揃うのは、プラートに軍配が上がります。イタリアハイブランドの布生地を多く作っている所です、目新しい、チャレンジングな布地が手に入ります。

そこで手に入れたのがこの大柄ヘリンボーンの布生地なのです。


しかしここまで大柄ヘリンボーンは、なかなか見ないと思います。更に厚みと重さがヤバイ。ゆうに600gを超えています。凄い厚みです。

圧倒的な重さと厚みから出る表情は流石イタリア。

写真でも分かると思いますが、圧倒的な厚みと重さがあります。その厚みがあるからこそ出る、このヘリンボーンの凹凸は、眼がチカチカするほどの立体感で見る者を圧倒します。言葉のボキャブラリーが少ないので、この「眼がチカチカ」の表現があってるのかどうかは難しいですが、それ程、ヘリンボーンの白黒がハッキリとした凹凸で見えるのです。こんな布生地は初めて見ました。流石イタリア布生地です。

この位のロング丈が好きです。

今回のこのコートですが、デザインをするにあたり、特に気にしたのが、丈感でした。ロングで行くか、思いきってショート丈にするか?悩みに悩んだ結果、ここ最近のクラッシック回帰の流れをくみ、ロング丈にすることに。完成したコートを見て、DIPOとchistianaは「ミケーレ、このロング丈いいね!最高のバランスじゃん。」と・・・。ロング丈にして正解でした。今コートはロング丈をオススメします。間違いなくジェントルで男前のコートになります。


形はベーシック、でも柄と色でこんなになる。

洋服は不思議です。デザインはこんな普通のダブルチェスターフィールドコートなのに、柄と色でこんなに、人の目を釘付けにする様なコートになります。確かこのコートはVOGUE等にも載りました。柄と色で洋服は変わります。


最後にスナップをどうぞ。


今回はMICHELE&shin cloth オリジナルのヘリンボーンコートの紹介でした。是非参考にして下さい。