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このHANDMADE感がたまりません。グレースーツの完成です。

2023年04月12日


素晴らしいグレーのスーツが完成しました。このハンドメイド感の仕上がりはナポリ職人の腕の見せ所。そんなハンドメイド感抜群なグレースーツを今回は紹介します。


布生地本来の息使いを生かすのがナポリスーツ

スーツの作り方の話です。スーツの作り方は、習った地域や職人の経験等によって、作り方が違います。多種多様な作り方があると言っていいと思います。MICHELE&shinはそんなスーツの作り方を、よく車に例えます。日本のスーツはプリウスやクラウンの様な作りで、毎日の使う道具としてのクオリティーを高い最新の技術で叶えています。しかしMICHELE&shinのいスーツはイタリア車の様なもので、毎日の作業には全く向きません。プリウスは燃費も良く壊れず、ホテルに乗りつけてもおかしくない、しかしイタリアの高級車で毎日、ガンガン荷物を積んで走るのは流石に向いてません。基本のコンセプトが違うのです。

作業着スーツと一張羅スーツとの違いです。

そんなMICHELE&shinスーツで最も大切にするのは、まずデザインですが、それと同じぐらい大切にしてるのが、「その布生地本来の息使いを生かす」です。

手縫いの温かみと、布生地本来の息使いをイタリア職人は意識するのです。


どうです?このハンドメイド感の美しさ。手縫いのボタンホールと手縫いのステッチがロロピアーナの素晴らしく柔らかい布生地をキャンバスにして、絵を書いてる様です。この美しさをみんなに伝えたくて、MICHELE&shinは今だナポリのまんまで仕立てます。ナポリ職人の拘りなのです。


ロロピアーナの素材感が素晴らしい。

このスーツはロロピアーナのs.160の布生地で作成しました。しかしロロピアーナのs.160は素晴らしい布生地です。糸が極端に細く上質、手縫いで作るとこんなにやわらかな表情を見せます。


写真でも分かる通り、布生地の糸が細く、柔らかな表情を見せてるます。しかし誰がこんな細い糸を使って布生地を織りだしたのでしょう?職人泣かせです。作るのに時間がかかりすぎます。特にハンドメイドのスーツは糸が細く布生地自体も細ければ細いほど、作るのに慎重さが求められます。ま~でも仕上がりがこれほど美しく温かみが出るんだから勘弁してやりまししょう。犯人探しは止めてここから写真で作品を紹介します。

ロロピアーナs.160を使って作成したグレースーツです。素晴らしい160細番手の光沢感と手縫いの温かみの融合です。

ラペルは10cmのストレートカットでゴージラインは6cmでデザインしました。


手縫いのミラネーゼスタイルのボタンホールと手縫いステッチはMICHELE&shinスーツの特徴です。胸バルカポケットも良いカットです。

この手縫い感が分かれば貴方ももうイタリア通。

マニカマッピーの肩付けです。襟の高さもMICHELE&shinのナポリスタイルです。


今回はロロピアーナs.160で作ったグレースーツの紹介でした。このハンドメイド感をぜひ参考にして下さい。イタリアと日本の仕立て映えは違いますよ。