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Pitti Uomo 24AW Vol.1

2024年02月17日

皆さんお待たせしました!!更新遅くなってすみません。

イタリア紳士服の祭典、PITTIUOMO。毎年1月と6月にイタリアフィレンツェで行われ、最新のイタリア紳士服の流れをチェックする為に、世界中の紳士服関係者は必ず訪れると言っていい場所です。PITTI UOMOも今年で既に104回目を迎え、今ではコロナ騒ぎも全く無かったかの様なイタリアでは、少しずつ昔の賑わいが戻って来てます。

今回はそんなPITTIUOMOの報告VOL1です。


大柄チェックが氾濫中

今回のフィレンツェは、いつもより少し暖かく感じます。

会場近くのアパートメントの窓から下を見下ろすと、ジャケットだけを羽織り、会場に向かうお洒落紳士をちらほら見かける程です。「いやいやこれに騙されると、後で大変な事になるぞ」と思いながら、アパートメントの窓を開け、フィレンツェの街の朝の空気を吸い込み、何故か、いつもよりフィレンツェの外の空気が何故か美味しく感じる朝です。そして暖かく感じます。


会場に向かう紳士達です。

イタリアの家にいると、外の気温が分かりずらいのですが、それにしても暖かい。

イタリアの住宅(アパートメント)は日本の住宅と違い、石作りの建物が多く、暖房の仕方も違ってて、オイルヒーターでの暖房が主流で、石作の建物自体をじわーっと温めます。熱風を直接噴出させて温めるのではなく、石作の建物自体を温める感じなので、一度温めると暫く暖かさが続きます。この暖かさが抜群で、半袖のシャツでも快適で更にジャケット着てても快適と言う感じの温まり方をします。なので外の気温が分かりずらい。そんな窓から外を見下ろすと、大柄チェックの紳士と大柄ヘリンボーンがやけに目に留まります。


大柄チェックが来た。

会場に入ると既に世界中から来たファッションクリエイター、ファッショニスタ、インスタグラマーやバイヤー達が「チャオ、元気だったか?久しぶり」と半年ぶりに会った仲間と喜びを爆発させ、イタリア方式の左右の頬っぺにキスとハグをする挨拶をしながら、和気あいあいと賑やかに盛り上がっています。「チャオ、ミケーレ」と半年ぶりの挨拶の嵐をさっさと済ませようと思いますが、次から次と友達やお客様がやって来ます。早く会場をチェックしたいのに、もういいよ・・・と思いながら会場を見渡すと、さっきアパートから見下ろしたチェックの紳士が大氾濫中です。そのチェックが今まで迄のチェックと違い、今年のチェックは大柄なのです。今までの紳士のチャックとは少しテイストが違います。どこか女性的な印象を与えるチェックです。


実は去年からMICHELE&shinでは大柄のチャックに注目し数多くの大柄チェックのコレクションを出しましたが、今年ここまで多くの大柄チェックが着られてるのを見て、少し嬉しく、確実に大柄チェックが来てるのが分かります。


去年THE RAKEに載り、特に注目されたMARINIのこのコート

これは去年2023AW、MARINIが着た大柄チェックのコートで、数多くの海外版の有名雑誌等のサイトに取り上げられた作品で、実は去年迄、紳士でここまで大柄チェックはほぼ見かけて無く、会場では、かなり目立っていたのを覚えています。MARINIいわく「これは良い。悪目立ちせず、クラッシックで新しい」と大絶賛だったのいを覚えています。

実は会場では、新しい着こなしを求めて、世界中のファッションクリエイター達は会場に来てる他の人の着こなしをチェックし次のアイデアにしています。今は紳士の流れもストリートから生まれるのです。

ヨーロッパを含め、世界中がそうですが雑誌の効力は本当に少なくなり、有名雑誌の名前のブランド力を背景にしたネットの配信がリアルな流れを伝える主力になってきています。

さてここから実際の会場のスナップを少し。

このベルテッドコートがカッコよくて後ろも撮ってみました。

デニムに合わせての大柄チェック。

クラッシックではないアバンギャルドな大柄チェック。これはこれで良い感じです。

ギンガムチェックも大柄が目に止まります。

ギンガムチェックも大柄で赤でアクセントを効かして、カジュアル感を演出しています。

ピーコートの変形? でも大柄チェックが生きてます。

ベージュのシングルチェスターフィールドコート。大柄チェックになると、エレガントの中にカジュアル感が出るのが大柄チェックのポイントです。

良い感じです。配色が絶妙な上品なカジュアルな合わせです。

MICHELE&shinで登場のNICOROです。上品は配色です。

ベルテッドコートも大柄チェックにかかればこんな感じ。

ダブルチェスターフィールドコートの変形デザインも大柄チェックにかかれば味が出ます。

サイズ感が抜群なチェック紳士です。大人は参考になります。今からのサイズ感です。

格好良すぎます。ワイド過ぎないパンツのサイズ感は抜群です。

カッコ良すぎたので後ろ姿も。

普通が一番難しいのです。黒のパンツに黒のハイネック×グレンチャックのライトグレージャケットを合わせて。

美しいバランスと配色は大人です。参考になります。

ネイビーブルーも大柄チェックにする事で、どこかこなれた感が。

長くなったのでこれぐらいにします。まだまだ会場には大柄チェック紳士が大繫殖中で、また新しい流れが生まれる予感がしました。

これ以外に大柄ヘリンボーンも大繫殖中で次のvol2でお届けします。

今回はPITTIUOMO24AW VOL1の報告でした。是非参考にして下さい。