PITTI UOMO 108 DAY2
今日の朝のフィレンツェは、イタリア独特の奥深い青が広がり、間違いなく今日は暑くなるという予感がします。

昨日は午後2時過ぎまで大粒の雨が降り続き、Pitti Uomoも初日にしては少し寂しいスタートとなりましたが、今日は一日中晴天になるのは間違いないでしょう。昨日の分を取り返すように、会場が盛り上がることを期待して向かいます。



会場までの道のりは、久しぶりに会う友人たちとの挨拶でなかなか前に進めません。でも、この時間もPitti Uomoの楽しみのひとつ。イタリア全土はもちろん、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地から、「今、一番イケてる」と思うスタイルで集まるファッショニスタたちに、強く刺激を受けます。
久しぶりです。元気そうで何よりです。

Pitti Uomoといえば、「フィレンツェで開催される=イタリアンファッションブランドの展示会」という印象が強いですが、実は世界中のファッション関係ブランドが出展しています。
そのため、世界中のファッショニスタたちが、それぞれの地域の香りをまとって会場に現れ、イタリアにとどまらない、グローバルなファッションが垣間見えるのです。
MICHELE & SHINが毎回Pitti Uomoに足を運ぶ理由も、ここにあります。

世界から見た、日本紳士の着こなし

現状、紳士服の発信地はどうしてもヨーロッパが中心で、販売の中心はアメリカ。アジアはその次、というのが実情です。
しかし、日本はその中でも少し特別な立ち位置にあるように思います。
日本人の「物事を突き詰める性格」はファッションにも強く表れており、世界から見ても日本は少し特別に映っているようです。
今回、会場で知り合った数人から、非常に興味深い話を聞きました。
それは「今の日本紳士の着こなしが、世界からどう見えているか」という点についてでした。

このように、会場では気になるスタイルをしている人がいると、自然と話しかけて情報交換をします。
私も何人かに声をかけられました。
「こんにちは、MICHELEだよね?今回の作品も素晴らしいね。ポケットの形が最高だ。君が着ているスーツもバッチリだよ」と。
さらにこう言われました。「確かMICHELEは日本人だよね?サイズ感や合わせ方、着こなしがとても丁寧だ。日本人は基本に忠実で、綺麗に着るからすぐにわかる。ほんと、日本人は綺麗に着るんだ」と。
最近、このような言葉をよく耳にします。
それは、日本人の真面目さや几帳面さが表れている評価とも言えます。
一方で、どこか「四角四面」で、「遊び心が足りない」とも受け取れるかもしれません。
でも、私は思うのです。
これからは、その日本人特有の"突き詰める性格"が、スーツにも遊び心を取り入れ、世界を驚かせるようなデザインを生み出していくはずです。
MICHELE & SHINも、ほんの少しでもその流れに貢献できるよう、日々スーツを作り続けたいと思っています。
日本紳士の着こなしは、「真面目で綺麗」と世界から見られているのです。
さて、ここからはMICHELE & SHINが刺激を受けた、Pitti Uomo Day2のスナップショットをお届けします。


































今回は「Pitti Uomo 108 Day2」のブログでした。