MICHELE&shinオリジナルのスポーツジャケットを仕立てました。
皆さんこんにちは。
MICHELE&shinの松本です。
本日はMICHELE&shinオリジナルデザインで作成した、スポーツジャケットの試作が完成したのでご紹介します。
まさに、これは何ジャケット?と言いたくなる様なデザイン。ハッキング・ジャケット?いや、シューティング・ジャケット?ハンティングジャケット?
どれをとっても違いますが、分類するとしたらシューティングジャケットでしょう。
今回これを作るキッカケとなったのは、前年の春夏のPITTI UOMOでお洒落なサファリ風スポーツジャケットを着ていた紳士と出会った事です。
サファリジャケットといってもセオリー通りではなく、デザイン性に溢れたジャケットで、さすがPITTIと言わんばかりのテーラードデザインだったのです。
近年春夏のPITTIでは、サファリジャケットやM51などスポーツやミリタリー系の服装も多く見られます。そんな中で、MICHELE&shinも何かチャレンジできないかと思い、オリジナルのスポーツジャケットを作成してみたというわけです。
では具体的に今回のこだわりをご紹介していきましょう。
まずラペルから
ラペルはスポーティーな印象にしたかったのでバルマカーンカラーにし、上襟を11.5cm、下襟を9.5cmと大胆なカッティングに
バルマカーンカラーとは(スコットランドの地名「バルマカーン」に因んだ襟の名称。下襟よりも上襟が大きく、上襟の底部の周囲4/5程度に台襟が付くのが特徴)です。
特に上襟のカッティングにはこだわりました。
首元からスッと伸びてくる上襟ですが、シャープさを出したかったので、緩く反りながらエッジを効かせました。
サイドから見たときのこの反り上がりはハンドメイド好きからするとたまらないです。
フラワーホールはもちろん手縫いのミラネーゼ
立体感のあるブラックのミラネーゼを両サイドに配置しました。
胸ポケットはバルカ3.5cm
7mm幅のダブルステッチも入れました!
サラッと羽織りたかったので、肩付けは今回柔らかくマニカマッピーナに。着た時にマニカの質感を残しておきたかったので、強めにイセ込みをかけました。
今回は一つ掛けのダブルであえて上ボタンを段返り仕様にしました。
ふつう、手縫いのボタンホールの裏側はこのように出ますよね?
ということは段返りの表面もこのようになるのが普通なのですが、 しかしここもMICHELE&shinのこだわり。しっかり手縫いのボタンホールの表面が前に出るように、あえて表裏逆にして縫っています。
実は上掛けのデザインで作ってもよかったんですが、この手縫いのボタンホールの表面を段返りで見せたいが為に一つ掛けにしました。
男ってこういうこだわり好きですよね。笑
腕元は三つボタンに3cm幅のターンナップカフにしました。
ポケットはパッチアンドフラップに。
フラップの形を特徴的にアレンジしました。
背中には7cm幅のバックベルト
いかがでしたか?MICHELE&shinではオーダーのスポーツジャケットもお作り出来ます。是非皆さんも一度お仕立てされてみてはいかがでしょうか? 【MICHELE&shin bespoke sports jacket :¥130,000-】
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