italyを感じるネイビーブルーソラーロの魅力とは?
ソラーロと聞くと思い浮かぶのが、あのカーキ色から浮かび上がる赤が特徴的な美しいイギリス布生地でしょう? しかしそこはイタリア、イタリアンのソラーロはちょっと違います。
今回はイタリアの有名ミル カノニコ【vitale barberis canonico】のネイビーブルーソラーロを使ってお仕立てしたスーツの魅力をお伝え出来たらと思います。

本当に綺麗です。写真ではちょっと伝わりにくいのですが、表面のネイビーブルーと内側から出る少し光沢のある灰色が本当に美しい仕上がりです。
もともとのソラーロとは?
もともとのソラーロが出来たのは英国の植民地で紫外線から肌を守るために開発され、表に多く出ている糸が紫外線を反射する明るいカーキ色、裏に出てくる糸が暗い赤の糸を使った布生地を言います。よく本当のソラーロの布生地はイギリスのSMIITH WOOLLENSと言われますが、植民地の時代から今まで数多くのブランドがこの布生地に刺激を受け数多くのソラーロをつくっています。
vitale barberis canonicoのソラーロ

MICHELE&shinはイタリア製のフルオーダー。イタリア生地との相性は抜群です。今年MICHELE&shinがソラーロでイチオシしていたのがイタリアの有名ミル vitale barberis canonicoです。
カノニコのソラーロは素材感と光沢の出方による上品感が素晴らしいのです。見る角度によって変わるネイビーブルーの色の出方が本当に上品で、写真で映らないほど自然で上品なのです。このソラーロはウールとシルクの混紡で織られています。このシルクが柔らかさと上品な光沢をあたえます。やっぱりイタリアの布生地はちょっと違いますね。
写真でどうにかこのソラーロの魅力を伝えたいのですがなかなか難しい・・・・。
ソラーロでアウトポケットスーツを作ると?
今回作ったスーツはパッチポケット仕様。上品なネイビーブルーのソラーロをカジュアルなパッチポケット仕様にすることによってわざと外した感を演出しています。
アウトパッチポケットだとどうしてもジャケットのイメージがありますが、アウトパッチポケットのスーツも実はカッコいいのです。

シングル3つボタン段返り、アウトパッチポケットが特徴的なスーツです。
ラペル幅は10cm 日本だと少し広めに感じる方も多いかもしれないですが、イタリアのサルト界だと10cmはベーシックです。ラペルカットはストレートライン。ハイゴージ4cm。

MICHELE&shinの肩付けといえばこのマニカマッピーナでしょう。

胸バルカポケットは3.5cm幅

手縫いのハ刺しが少し見えますか?これがハンドメイドのスーツの証です。

1枚襟にヒゲと上衿の裏の共布仕様はMICHELE&shinの職人のハンドメイドのこだわりです。


スーツに合わせてデザインした直線ラインのパッチポケット。

水牛ボタン、4つボタンの本切羽。当然ボタンホール フラップは手縫いです。

パンツはベルトレスのアジャスター仕様
ダブル幅は4.5cmです。


フロントの持ち出し14cmに1つボタン仕様。
タックはインアウトのBOXタックです。


今回はcanonicoのネイビーブルーソラーロで作ったスーツの紹介でした。