Canonico 6ply の本領発揮はハンドメイド
CANONICO 6PLYのスーツが完成しました。ハンドメイドと6PLYとの相性は抜群。6PLYの本領発揮です。
去年からの爆発的なヒットで、世界中のスーツマニアから「最高に仕立て映えがする布生地」と言われたCANONICO 6PLY。昨年は、そんな6PLYで、多くのオーダーを頂きました。今回 そんな6PLYで作った感想と、布生地自体の素晴らしさを、少しお話し出来ればと思います。。
・布生地の本当の良さは作りで決まる
MICHELE&shinはテーラーで、布生地屋ではありません。テーラーで最も大切なのは、『布生地自体に頼るのではなく、その布生地の持つ個性を最大に生かし、今の時代に合わせた作りが出来るか』です。
オーダーでスーツを作るという事は「お洒落でカッコよく」が絶対の条件だと、MICHELE&shinは考えます。せっかく高い金額を払い、スーツを作るのに、「作業着スーツ」では勿体無さすぎます。 布生地を生かすも殺すも、作りだと断言します。
6PLYの素晴らしさをテーラー目線で解説
・鎧の様に張り付く心地良さ
6PLYの説明をカノニコのホームページから引用すると
『6プライは、至高のテーラーメイドを約束します。純毛6本撚糸によるスーツ、ジャケット用で好ましいテイストをもったファブリックです。シワになりにくく、驚くほど早い回復力があります。』とあります。つまり張りとコシがあるという事です。この張りとコシ、そして510gと言う重量感が『鎧の様に張り付く着心地』とMICHELE&shinでは表現しています。
・身体にしっとりと張り付く布生地
さらに、この6plyの最も特出してる特徴が「糸自体の太さから来る、布生地自体の重さが、しっとりと身体に張り付く」です。
重たいだけの布生地だと、この感触は出ません。 『張りとコシ、織り方、重さ」全てのバランスが絶妙だからこそ、張り付く感触が生まれるのです。
イギリスの布生地とは違う、この感触は、さすがイタリアと関心します。
・6PLYを生かす作りとは?
6plyは、張りとコシ、そして厚みもある。テーラーからすると、これほど縫いやすい布生地はありません。しかし、だからこそ、この6PLYで、「イタリアらしい柔らかなスーツ」を作るのは非常に難しいのです。
「イタリアの仕立て映えがする」を6plyで作る為には、ハンドメイドしかありません。
この素晴らしい布生地自体のドレープ感と、しっとりとした重さ、そして、柔らく張り付く感触のスーツは職人の手作業から生まれます。
6PLY×職人の手仕事=イタリアの仕立て映えです。
そんな6plyの素晴らしいスーツが完成したので、ここから紹介します。
今からのダブルブレストです。必ずこの下掛けダブルが来ます。昔とはちょっと違うきちっとしたサイズ感が今のデザインです。このデザインはイケてます。
ラペル幅は12㎝のワイドラペル。ゴージラインは5㎝のハイゴージでデザイン。ゴージラインは伝統的なNAPOLIスタイルのベリードラペル。
色も本当に綺麗です。
NAPOLIの特徴、手縫いのダブルステッチ。
6plyとの相性は抜群です。
上衿裏は手間のかかる、表布仕様。手縫いの特徴です。
柔らかな袖付けが、良い味付けです。マニカマッピーナ付けです。
この角度から見ると 全体に丸く柔らかなのが分かります。
オーダーなら、お約束の手縫いのボタンホール。フラワーホールは手縫いの特徴のミラネーゼスタイル。
袖は本切羽、重ね4つボタン。当然手縫いのボタンホールです。
パンツはベルトレス、フロント2ボタン、サイドアジャストター仕様。
ウエスマンは5㎝のハイウエストでデザイン。
ピストル型のサイドアジャスター。上品なアクセントになります。
イン1タック。さりげない美しさを求める人にはオススメです。
パンツのダブルステッチもポイントの一つです
今回はCANONICO 6PLYの魅力が詰まった、ダブルブレストのスーツの紹介でした。