パッチポケットのスーツが完成しました。
一着はワードローブに欲しい「アウトパッチポケットのスーツ」。種類豊富なスーツのデザインの中でフルオーダースーツを3種類だけ作るならこのアウトパッチポケットのスーツは是非入れて欲しいスーツの一つです。
ビジネスシーンも確実にカジュアル化が進んでる中、ビジネスからカジュアルまで守備範囲が広いアウトパッチポケットのスーツは多様なシーンで活躍するスーツに間違いない一着で、今回完成したスーツはまさに最も使いやすいアウトパッチポケットのスーツデザインの代表の様なスーツ。細部に拘った素晴らしいスーツを今回紹介したいと思います。
ハンドメイドのシングルブレストが万能に活躍します。
MICHELE&shinで作るパッチポケットのスーツはスーツならではの重厚な雰囲気を持ちなながら、カチッとし過ぎないならシングルブレストになるでしょう。よくお客様から「MICHELE&shinはダブルブレストスーツが多いよね?」「MICHELE&shinで作るならダブルブレストがカッコいいよね?」とよく言われますが、実は私がダブルブレストが好きで、どうしても露出が多いからでしょう。
しかし、万能に活躍するスーツはシングルブレスト。ダブルも得意ですがMICHELE&shin もちろんシングルも得意です。
ラペル幅11cm ゴージラインはハイゴージで4cm ラペルカットは直線ラインで最もベーシックに活躍するシングルブレストのラペルデザインです。
写真でもわかると思うのですが、しっかりと手ハ刺しを入れているので、ラペルに立体感があり非常に柔らかで「ふわっと」しています。これはイタリアの職人が縫うハンドメイドのスーツの特徴の一つで、着用した時の胸の吸い付きや、胸周りの立ち上がる立体感につながりMICHELE&shinが重要としているポイントの一つです。このふわっと感が大事なのです。パリッとは駄目ですよパリッとは。☺
パッチポケットデザインの大切さ
パッチポケットのスーツでのポケットのデザインは、ジャケット全体に大きなイメージ変化を与える最も大切なポイントです。パッチポケットも曲線を多様したデザインや直線的なデザインなど多種多様なデザインがあります。
MICHELE&shinではお客様の体型や好みよって、パッチポケット のデザインはもとよりサイズも変えます。仮縫い時に一つ一つ型紙を切って、ジャケットに当てながらお客様と打ち合わせをします。
今回はラペルのカッティングを意識してより直線のパッチポケットにしました。
肩付けはマニカマッピーナで軽く軽く
イタリアと言えばこの肩付けのマニカマッピーナです。ナポリはマニカカミーチャと言いませんマニカマッピーなです。☺
フラワーホールはミラネーゼ
当然フラワーホールとボタンホールは手縫いです。写真のこのフラワホールをイタリアでは「ミラネーゼ」と言います。非常に立体的な縫い方で手芸の要素が強いかな?このフラワーホールとふわっとしたラペルの組み合わせは「THE HAND MADE SUITS
」なのでオススメです。
今回パンツの写真を撮って無くご紹介出来ませんが、いつも通りパンツも素晴らしい出来栄えでした。
今回はワードローブに1着は欲しいアウトパッチポケットのスーツのご紹介でした。