15MIlLMILのスーツはやっぱり違いました。
エルメネジルド・ゼニア15MILMILのスーツが完成しました。
エルメネジルド・ゼニア15MILMIL、の布生地で作った、ネイビーブルーの「夢のような大人のスーツ」が完成しました。イタリア人職人がイタリア製の最高の布生地で作ったスーツは本当に素晴らしいの一言。ハンドメイドの風合いと味を今回伝えたいと思います。
エルメネジルド・ゼニアコレクションの中でも最高級の布生地15MILMILとは?
MICHELE&shinはサルトリア。本来テーラーは布生地を売るのでは無くカッコ良さを売るものです。良い布生地で作れば良いスーツが出来るのではないのです。
布生地自体の説明は他のサイトやウィキペディアを見ると多く書かれています。今回はそんな布生地自体の説明ではなく、作り側目線で15MILMILで作ったスーツの素晴らしいさを伝えたいと思います。
エルメネジルド・ゼニアの布生地コレクションの中でも最高レベルの15MILMILは金額含め高級な布生地には間違いない布生地です。
高級の布生地とはまず ブランド、原材料の良し悪し、糸の太さ、になるでしょう。この観点から行くとブランドはゼニアで誰もが知るイタリアの高級ファブリックメーカー、原材料はオーストラリア産の原毛から選りすぐりの高品質な羊毛から、さらにわずかしか採取出来ない最上級の原毛で織られているとの事、糸の太さは15ミクロンの超極細な繊細糸で織られています。
15MILMILの布生地はよくシルクの様なと書かれてますが、実際はチョット違います。シルクの布生地と違いコシと張りがあります。このコシと張り、手触りそして上品な光沢感のすべてを世界最高レベルで両立してる布生地が15MILMILと言って間違いありません。
ここから完成スーツを見ながら写真で15MILMILの素晴らしさを説明します。
上品なストライプのブルーブラックの布生地がハイクラスビジネスを演出するのラペルデザイン。ゴージ幅10cmゴージ、ライン6cm 直線ラインのラペルカット。
無理やり接着芯でピシッと面を出すでは無く、15MILMIL本来の布生地の張りとコシとふわっとした形を出すのがイタリア職人のこだわりです。上品は光沢感が伝わります。
さらに上衿と舌下襟ラペルの繫ぎの曲線は間違いないディテールで反り上がるラインは全体のスーツイメージを縦ラインが強調出来、シャープで構築的な印象を与えます。
またこの後ろ襟の高さが圧倒的な立体感を生みます。
襟の後ろはMICHELE&shinこだわりの共布でなんとか作れました。
15MILMILは本当に繊細な生地なのでここの細工は本当に難しかったです。フエルトを貼ると簡単なのですがそこはイタリア職人のプライドです。
ビスポーク(手縫い)の象徴であり、胸元の立体感を出してくれる手ハ刺しもしっかり!
ポケットフラップ自体のふんわり感が伝わればいいのですが・・・。布生地本来の柔らさと光沢感はやっぱり高級な布生地はでますね。
フラップはベーシックなラウンドデザインで幅は今のナポリスタイル6cmです。
さすが15MILMIL マニカマッピーナも繊細に落ちてるのが分かります。
袖元は本切羽の手縫いのボタンホールです。
ミラネーゼスタイルの手縫いのフラワーホール。15MILMILをさらに引き立たせてくれる高級ディテールです。
さらにラペルの返しのふんわり感と上品な光沢感を見てください。
ラペルのパリッ仕上げるのは本当に駄目です。
パンツはウエスマン4cmのベルトループあり。アウトワンタックが落ち着いた大人上品に。
裾はダブル5cm仕上げに。
良い布生地を使いハンドメイドで作るとこうなる「上品大人のスーツ」の代表が出来上がりました。
よく15MILMILは繊維が細く繊細なのでハードな使用は出来ないと言わてますが、じゃあとっておきの為に作るのはどうでしょうか? いまからスーツを作業着の様に着る社会じゃ確実になくなります。スーツは本当に良いものを着る時代です。
今回はエルメネジルド・ゼニア15MILMILで作った最高のシングルブレストスーツの紹介でした。ありがとうございました。