14milmilはやっぱり良かった。
エルメネジドゼニア秋冬で最高級と言われる布生地がこの14milmil(14ミルミル)。今回はそんな14milmilで作った最高のスーツが完成したので紹介します。
布生地のクオリティー以上の色気が自慢
お恥ずかしい話MICHELE&shinがこのエルメネジドゼニア14milmilを使ってスーツを作成したのはこらが始めてでした。素材の良さの評判は布生地メーカーさんより聞いていましたが、この14milmilは少し起毛させた秋冬の布生地で、いつも御客様に「ゼニアの14milmilならPIAZENZAカシミアスーツかカルロバルベラのクリームフランネルの方が金額的にもリーズナブルで良いですよ。」なんて勝手な思い込みでオススメしてた経緯があり、エルメネジドゼニア14milmilで作った事が無かったのです。
そんな14milmilのスーツが完成してみるとこれは素晴らしいの一言。
まさにイタリアナポリの柔らかな手仕事が生きる、最高の仕上がり。「なぜもっとこの14milmilを早く使わなかったのか」と反省です。
布生地のクオリティー以上の色気と上品な光沢の起毛感はさすがエルメネジドゼニア秋冬最高級の布生地と言われるのが分かります。
14milmilとは?
少しエルメネジドゼニア14milmilの紹介を。
エルメネジドゼニア14milmilとは超極細糸を使用したエルメネジドゼニア秋冬最高級の素材で、14ミクロン(1ミクロンは1000分の1㎜)の洋毛を使って織られた布生地です。この毛の細さが凄いのです。
普通の上質と言われる羊毛が20ミクロン程度、上質なカシミアが14~15ミクロンですからこの上質さが分かります。一般的に毛が細いほど手触り肌ざわりよく、そして光沢が出、高級と言われます。しかし、どうしたらこんな細い羊毛が採れるのか不思議で不思議で。
さらにこの14milmilはWOOL97%にカシミア3%を入れて織られています。これだけ細い羊毛にカシミアを入れる必要あるのかな?と思わせるほど、ほぼ全てが上質なカシミア状態。カシミア100%だとあの独特なチョットいやらしい光沢がどうしても出ますが、この14milmilの布生地は光沢を抑えながらも最高の触り心地。
本当の大人の上質とはこんなのをいうのでしょう。エルメネジドゼニア14milmil大人の最高の布生地です。
イタリア職人のハンドメイドと14milmilの相性
この14milmilの柔らかな最高級の素材は、ハンドメイドとの相性はまさに抜群。なんならこれだけ良い素材をマシンメイドで作るのは勿体ない感じがします。写真で伝割れば良いのですが、この丸く立体的なナポリ職人が作りだす形と14milmilの素材感が間違いなく最高のコンビネーションです。
さてここから写真で作品を紹介します。
エルメネジドゼニア14milmilのグレーにチョークストライプのシングル2つボタンのスーツです。
アウトパッチポケットが大人の遊びを匂わせます。
ラペルは10㎝ ストレートカットのラペルカットが美しい。
ゴージラインは5㎝でデザインしました。
アウトパッチポケットは少し遊び心を入れて、ダブルで。
フラワーホールは当然手縫いのミラネーゼスタイルで。イタリアのオーダースーツでは必須ポイントです。
本切羽の4つボタンの袖口。こんな色のボタンの良いですね。
肩付けはやっぱりこれ、マニカマッピーナです。
今回はエルメネジドゼニア14milmilグレーチョークストライプスーツの完成でした。
やっぱり14milmilは良かったです。是非参考にして下さい。