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カシミアコートの紺が畝る。

2023年10月23日

カシミアの美しさの表現に、「畝る」と言う表現があります。カシミアの畝るとは、光が当たると現れる、あの独特な布生地自体の、うねうねとした表情を言います。特にこの畝るカシミアの表情は、本当に良いカシミアでしか出ず、特にMICHELE&shinは紺に惹かれます。イタリアで言うブルーブラックのカシミアには素晴らしい畝り表情が現れ、リッチ感を演出します。

そんな美しい紺カシミアのコートが完成しました。今回はそんな美しい紺カシミアコートを紹介します。


何故か去年から急にカシミアの金額が高騰しました。これは日本だけではなくイタリアでも同じで、多分カシミア自体の金額が上がる原因は、布生地を作成する費用やその他の費用、例えば輸送費用や倉庫費用、人件費がカシミア自体に反映して高額になっている様に感じます。日本も物の値段が高くなったと言われますが、イタリアを含め、ヨーロッパに比べると日本はまだまだ良いと感じます。例えば今ブログ書いてるのが10月17日で、今日ガソリンを入れたのですが、ディーゼルガソリンは1リッター360円、レギュラーガソリンで380円 プレミアムだと400円です。日本の倍です。例としてガソリン代金をだしましたがこんな感じですから、カシミア自体の金額が上がるのも分かります。


カシミア自体が貴重だから高くなってるんだと言う人もいますが、何故貴重かが分かってない自分自身がいて、前にメーカーの人に聞いた覚えがあります。「カシミヤは高いよね?ほんと不思議に思ってるんだけど、カシミアはカシミヤ山羊から取れるんだし、金や宝石みたいに土の中にあって、取れるか取れないか分からない物じゃあないから、カシミヤ羊を単純に増やせば良いだけじゃあないかなって思うんだけど?」と言うと、「そう言われるとそうだよね?」・・・・と。

僕は原毛を生産してる人でもないし、更に、布生地を生産してる工場をやってもいない、単純に素人の意見ですが、カシミヤ羊をガンガン増やせばいいのになって思ったりします。

思いきって転職して羊飼いにでもなるかな?

そんな事はどうでもいいんです。本題に戻ります。


去年から今年のコロンボカシミアは他を圧倒してる。

MICHELE&shinでは数社のカシミアを取り扱ってますが、去年からコロンボのカシミアのクオリティーが一つ抜けてる感じがします。こう書くと他のメーカーが悪く聞こえますが、他のメーカーも毎年変わらないクオリティーで素晴らしカシミアを提供してくれています。しかし何故か去年からのコロンボカシミアの畝りと手触り、光沢感は一つ抜けてる感があります。本当に素晴らしいのです。特にブルーブラック(紺)が素晴らしい。こう言う天然素材の物は何故か採れる時期なのか場所なのか、製造なのか分かりませんが、クオリティーの変化が見て取れます。今年はロンボカシミアの間違いなく当たり年です。それも紺ね。


さてここからは写真で当たり年のコロンボカシミアコートを作品を紹介します。

コロンボカシミアのアルスターコート(ポロコート)です。素晴らしい畝りは写真で伝わるるでしょうか?本当は触ってほしいコートです。

アルスターコートもこれぐらいシャープにがナポリスタイルです。

14cm幅のラペルデザイン、少しハイゴージにデザインして、全体をシャープに見せてます。

アルスターコートと言えばこのポストマンポケット。ふっくらした付け方に手縫いの味が宿ります。

コートは後ろ姿です。

今回はコロンボカシミアで作ったアルスターコートの紹介でした。

今年はコロンボカシミアの当たり年です。是非参考にして下さい。