70歳を超えてもお洒落な紳士が。

2020年04月29日

こだわりのブラウン3ピーススーツが完成しました。

このスーツは70歳超えの遠方から来店された紳士からのオーダーです。MICHELE&shinでは珍しい年齢の方だったので、MICHELE&shinで作ろうと思ったきっかけを色々聞いてみたのですが、聞けば聞くほどハンドメイドのスーツがわかってらっしゃる・・・・。そこで完成したこの3ピーススーツ、こだわり満載なので紹介します。

写真でもわかる通り、デザイン、ディテール、布生地含めこだわり満載なのですが、実はこの御客様はあまり細かい注文は有りません。こだわりは「人とちょっと違うスーツ」

だそうです。


「この歳になると人とはちょっと違う手作りの良いものが着たいのよ。」「今まで色々作って着たけど、普通なんだよね。」「とりあえずカッコいいスーツを作って」とのお話。

少しだけオーダー時の様子を簡単に書きたいと思います。

「シングルが希望ですかダブルですか?」

「今、どっちがカッコいいかな?」

「似合うのはダブルでしょう。」

「じゃあダブルで。」

「ダブルのボタンの位置とかけ方はどうしますか?」

「今、どんなのがカッコいいかな?」

「ちょっと人と違う感じなら8ボタンの6つ掛けはどうですか?」

「それ良いねー。じゃあそれで。」

「ラペル幅とラインはどんな感じが良いですか?」

「オススメは?」

「仮縫いの時に最終決定しますが、12cmぐらいの広い幅が今のイタリアですね。」

「それカッコいいね。じゃあそれで。」

こんな感じで進みます。

御客様に「もっといろいろ要望言って下さいね。」と言うと

「ホームページの写真を見てをカッコいいが出来るのはある程度わかってるよ。初めてだから、このお店のメジャーマンの意見を入れながら作ったほうが良いのが出来ると思いから今回はおまかせするよ。笑顔」との事・・・・。

嬉しい半年プレッシャです。

そんなこんなで仮縫いを終わらせ完成したのがこの3ピーススーツです。

まず見てほしいのが今では珍しい8ボタンの6掛けダブルのデザイン。

今世界のスーツデザインの流れは確実にクラッシックに行ってます。その流れを取り入れたデザイン。Vゾーンの浅いデザインは新鮮でカッコいいです。

ラペルは12cm幅のワイドラペル Vゾーンが浅いので直線のラインで収めました。バランス良いです。

肩はよりクラッシックを意識してロープドで。全体のデザインに合ってます。

最後まで雨降り袖(マニカマッピーナ)と迷いましたが今回はこれが正解です。

今期2020MICHELE&shinコレクションのイチオシデザインがダブルロープドとローポドの肩付けです。ビルドアップとは違ってより立体感と構築感が柔らかく表現出来ます。今オススメです。


フラワーホールのミラネーゼ(この形のフラワーホールをイタリアではミラネーゼスタイルと呼びます。)は手縫い感と高級感が出ます。1ランクアップをお考えの方はぜひ。これは絶対のオススメです。

ナポリスタイルといえばこの7mm幅のダブルステッチ。


ベストはシングルショールカラーの5ボタン。

単品使いの出来そうなベスト。夏は白のTシャツの上にサラッと初老の紳士が着てる姿を想像するとワクワクします。


パンツはベルトレス ダブルフロントボタンの5cm幅ウェスマンで。

サイドアジャスターはピストル型にしました。

どうでしたか?

こんなカッコ良いスーツを着た初老の紳士を想像してみて下さい。カッコ良すぎます。

あ、、、最後に書き忘れてましたが、このジャケットの裏生地は御客様は着物の反物を持ち込まれ、それで作りました。僕は着物の反物は詳しくないのですが、ものすごく綺麗でイタリア職人も初めて見る日本の着物の布生地に驚きを隠せませんせんでした。

しかしこだわりがカッコいい・・・・。


今回はこだわりのブラウンスーツの完成でした。