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絶妙なラインのラペル

2018年10月07日

今回MICHELE&shinの19AWのコレクションの中でも特にかっこよかったデザインを紹介します。

19AWコレクションの中でも、玄人受けしたのがこのジャケットデザインでした。

素晴らしいラペルラインが目をひきます。

ただアールをとっただけでなく、少しくぼみのラインを入れる事でこれだけドレッシーになり胸元に華やかさが出ます。

このデザインをしたのがロンドンの ↓@gabrielakinosho  


ロンドンからデザイン画が送られて来た後、何度かの試行錯誤でやっと綺麗なラインに仕上がりました。

デザイン画 ↓

新たなmichele&shinのデザインが誕生した瞬間でした。

このラインは本当に難しく、少しのバランスの差で女性らしくなってしまいます。

そこをドレッシーな中に男らしさと華やかさを強調するライン作りは本当に苦労させられました。


生地はこちら ↓

生地はいかにもイギリス人の好みそうなカントリーテイストの濃い緑の厚手ヘリンボーン。ウール100で布生地に表情があります。

布生地だけ見るとここまでドレッシーになるとは想像もしてませんでした。

初めからデザインと布生地を選んだガブリエルがここまで計算してたかは・・・・。


パンツは今季のmichele&shinハウスデザインのこれです

インアウトのBOXタックにベルトループ無しでサイドアジャスター仕様

ハイウエストにしてます。


実は彼のパンツ作りには本当に苦労しました。

お尻の肉の付き方が日本人と全く違うのです。彼ら黒人はほぼ腰の位置からお尻の筋肉がついてます。びっくりするぐらい本当に日本人とは全く筋肉の付き方が違うのです。

これだけ変わるとパンツ自体のカットが全く変わります。

ガブリエルのパンツを作るまで黒人のパンツを1度の作ったことが無く、初めは単純にサイズを図って作成しましたが、まったく合わず、何度も仮縫いを行い、やっと希望のサイズとデザインのパンツが完成したのを覚えてます。

今ではもう怖いもの無しです!


このスーツは次回のPITTIで着る予定です。ぜひどこかのPITTIスナップでこのスーツを探して見てください。



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