結婚式が終わり挨拶に来てくれました。
ちょうど3ヶ月ほど前 閉店間際に若いカップルが来店されました。
「予約してないですが良いですか?」
「どうぞどうぞ、ウエルカムです・・・・」
「実は結婚式の新郎のスーツを作りたいんですが・・・ 銀座の他のオーダースーツ屋もほとんど見てきたのですが、私達の要望を作ってくれる所が無くて・・・・それと気にいる布生地も無くて・・・・」
「よかったら布生地だけでも見ます?」
ここから新郎のスーツ作りをお手伝いすることになりました。
お二人にはすでに結婚式の明確なイメージとコンセプトがあり式場も決まってるとのこと。
まず場所は軽井沢の森の中での結婚式だということ。
式は人前式
自然の中に溶け込むナチュラルなスーツが希望。
ありきたりのタキシードではない、デザイン性を入れたディティールにしたいとのこと。
要望をいろいろ聞きながら、説明をさせてもらい、「MICHELE&shinはフルオーダーの仮縫い付きなのでデザインディティールはほぼ希望を叶えられれでしょう。あとお気に入りの布があれば良いのですが・・・・」
お二人に店舗にある布生地をみてもらうと、すぐさま「あ!! この布生地が良いね・・・。」「これだよこれ・・・」
ご主人が一目惚れした布生地はネップ感のあるベージュのヘリンボーン。
「良いですね。」しかしあと気になるのが新婦のドレス。
結婚式の主役はやはり新婦でしょう。
新婦のドレスを最高に引き立てるスーツにしなければいけません。
聞くと新婦のドレスも少しキナリの入りビーズが全身に入ったドレスとの事。お二人ともこの布生地なら絶対合うと太鼓判をおされ、この生地に決まりました。
そしてお二人が選んだ布生地がこちら
ボタンも天然にこだわりたいとの事で天然椰子のボタンにしました。
この生地には最高に合います。
しかしここで問題が発生です。
結婚式まで1ヶ月半しかないのです。
通常仮縫いを付けて2~3ヶ月はかかります。
コレは本当に困りました。予定表を見てみるとちょうど私がイタリアに行く日程とぴったり合いそうです、なんとかしましょう、しかしギリギリ、今回は商品を手持かな?
イタリアより仮縫いが到着後、最終デザインとサイズ感の打ち合わせを行い、直接イタリアに持ち込み完成へ
工房で職人と今回のスーツの最終デサインとサイズの打ち合わせをし
完成後国際宅配便で日本に輸送、無事間に合いました。
完成したスーツを店舗でお渡しを行いましたが、非常に気に入っていただき、一安心です。
それから3ヶ月程たった先日、店舗にお客さんから電話があり、今からお礼に伺いたいとの事、店舗に来ていただきお礼をしてもらいました。テーラーとしてこんなに嬉しいことはありません。
今回写真を頂き、ぜひ皆さんにも見ていただきたいとのお言葉を頂き、紹介させてもらいます。
新緑の中にナチュラルなドレスとスーツ2人 最高の写真です。
今回この写真を頂き、MICHELE&shinはただスーツを作るんじゃない、スーツを通してお客様の幸せを作るんだと改めて感じました。
お二人のこだわりのデザインとディテールは沢山ありますが、そこは2人だけの秘密にしときましょう。
今回は写真の提供ありがとうございました。
いつまでもお幸せに。
東京都 中央区 銀座 2-11-10 オーダースーツ オーダージャケット MICHELE&shin