素晴らしき「クレイジー」唯一無二のチェックジャケット
素晴らしき、クレイジーなMICHELE&shinの香りのする、チェックジャケットの完成です。
「クレイジー」とは、狂っているの意味ですが、イタリア人はよく、いい意味で使います。イタリア人の日常の言葉の比喩表現は、なかなか日本人には理解出来ない感じです。この比喩での言葉がメチャクチャ汚なくて、例えば、puttanaと言う言葉がありますが、プッターナと発音するのですが、直訳すると「娼婦」となります。でもイタリアでは「やっまった」とか「しまった」とか「ミスった」みたいな意味になります。この言葉は本当に日常でみんな使います。
そんなイタリアでは「crazy」=「イケてる」に近い感じです。僕がカッコいいスーツを着てて相手が褒める時、「そのスーツクレイジーだねー、パーフェクト。」みたいな感じです。そんなクレイジーなMICHELE&shinの香りぷんぷんの、こんなチェックジャケットが完成したので紹介します。
まず、目が行くのがこのチェックの柄でしょう。このチャックをどう書けば良いか分かりません。クレイジーチャックだと、いろんなチャック柄をパーツ毎に縫い合わせた感じだし、マドラスチェックとはチョット違う
・・・じゃあMICHELE&shinが勝手に名前を付けちゃいます。「クレイジ~イタリアンマドラスチェック」と。クレイジ~と、最後少しのばして発音して下さい・・・・(笑)そんな事はどうでもいいんです。
さて、ここでマドラスチャックの話を、マドラスチェックは、インドのマドラス地方由来のチャックで、オレンジ 黄色 緑などを基本とした採色を使用したチェック柄を言います。アメトラや、今では懐かしいプレッピースタイルによく使われてた柄です。元々はインド発祥の柄で草木染めの糸から手織りの織られた事で、本来は極採色ではなく、滲んだ色合いが特徴だったと言われています。
代表的マドラスチャックがこんな柄です。夏のトラディショナルな定番柄ですが今見ると新鮮な感じがします。
今回MICHELE&shinのチャックはこのマドラスチャックにイタリアンテイストが加わったチャック。
こんなチャックは何ていうのですか?知ってる人がいたら教えて下さい。
さすがイタリアのチャック
このチャックの布生地はMICHELE&shin CLOTHの布生地。
フレンツェの隣町プラートのいつもの布生地問屋で仕入れた布生地です。さすがイタリアを感じさせるクレイジーな布生地です。基本はネイビーブルーにグラデーションのオレンジの太い線で布生地自体に厚みを感じさせ、緑とオレンジとホワイトグレーのラインがアクセントになり、グッと生地を面白くさせといます。この配色とバランスはさすがイタリアって感じです。
さてここからは完成の写真をどうぞ。
まさにクレイジーなチャックのジャケットです。ダブルブレスト6ボタン2つ掛けで。
特徴的なのがロープドの肩付けです。わざと少しシワを出して付けるのが、MICHELE&shinのロープドショルダーです。これはこれで難しいんですよ。
ラペル幅は11㎝のワイドラペルで。ストレートラインのラペルカットがシャープなイメージを演出します。
ミラネーゼの手縫いのフラワーホール。ダブルなので贅沢に左右に一つずつ。
袖は4つボタンの本切羽仕様。当然袖のボタンホールも手縫いです。
アウトパッチポケットです。このジャケットのチャック柄にピッタリの仕様です。
今回は、MICHELE&shin clothのチャック柄ジャケットの紹介でした。