男にはロングのチェスターフィールドコートが必要です。
紺のチェスターフィールドコートが完成しました。

最もベーシックなコートとよく言われます。そんなチェスターフィールドコートも暫くのい間、膝丈のコートの流れが長かったですが、今、本来の丈に戻ってきました。日本の場合、どうしてもビジネスでの動き易さや、携帯のしやすさを考えた、膝上ショート丈のコートが主流でした。しかし本来のコートの美しい丈は、膝下のロング丈・・・色気が違います。本来の丈に戻ってきてる流れはうれしい限りです。
チェスターフィールドコートの色気。
チェスターフィールドコートを見ると、僕は007のスカイフォールのこのシーンのカッコ良さを思い出させます。

まさにコートは後ろ姿だと語ってる様なシーンで、大好きなシーンです。ウエストをしっかり絞り、男らしさの中にエレガントでセクシーさが見て取れます。
余談ですが、007が封切りされると、「こんなダニエル、グレイグみたいな感じで作りたいんだけど」っていうお客様がめちゃくちゃ増えます。実は私もその一人なんですけどね。笑
かっこいいは時代と共に変わります。オヤジも流行に巻かれて行きましょう、その方がカッコ良いです。頑固はだめですよ頑固は。
さてチェスターフィールドコートだけに伴わず、今コートは膝下丈に戻って来ました。当然防寒性能は上がりますが、それ以上に「男の色気」が出ます。 肩の幅 ラインがきちっと合い、しっかりとウエストが絞られた、ロングのコートは最強の後ろ姿を約束します。MICHELE&shinのコートに対する考え方は、防寒着ではなく冬に男を上げる洋服なのです。防寒性能と機能性ならダウンコートを着たほうが良いでしょう。しかしセクシーじゃないんです。
コートはカッコ良さが命です。
身長は関係ない
コートをオーダー時によくこんな話を頂きます。「日本人は身長が低いからロングのコートは似合わないと思うんだけど?」「イタリア人だからロングが似合うんじゃない?」
MICHELE&shinはこれには真っ向から反対の意見です。きちっとしたサイズ感できちっとしたコートを作れば、身長に関係なく本当にセクシーでカッコ良いコートが出来ます。
イケてるコートを作る為には、必ず仮縫いを行い、着心地 デザイン 寸法 全てを見ます。仮縫いなくしてカッコいいコートの完成はありません。
ここからは完成した写真をご覧ください。

フロントは最もベーシックなシングルノッチドラペルの3つボタンです。
布生地:Zegna Cashmere100% 400g
いろいろ着たけど。最後にやっぱりここに帰って来たね感がありますね。

ラペルはハイゴージのワイドラペル13㎝。首から肩を包み込む感じが上品リッチです。


フラワーホールはミラネーゼスタイルのボタンホールも当然手縫いです。


肩はマニカで付けます。ジャケットの上から張り付くような着心地が特徴です。

袖もこだわりの本切羽、手縫いのボタンホールです。こんな小さなこだわりが男は好きですよね。


後ろ姿です。美しいです。

7㎝幅でデザインしたウエストタブ。今、最低この大きさは必要です。
いかがでしたか?今回は紺のシングルチェスターフィールドコートの紹介でした。