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最高にドレッシーなコートを求めるならベルテッドコートです。

2021年12月27日

今、イタリアでは紳士服の流れがスポーティーからドレッシーになってます。この流れは間違いのない流れで、「スリムで短い」から「ゆったりとして長い」にです。紳士服も確実に流行があります。流行に左右されないベーシックなものが良いと言う方もいますが、紳士服も約10年刻みで少しずつ流行は変わります。例えば、1960年代のスーツ70年代80年代90年代と今とは全く違うデザインがその時代には、ベーシックとされモテはやされます。お洒落な人は、やはりその時代時代で自分に合ったものをチョイスして着るのです。


MICHELE&shinが日本来たのがちょうど5年前。

MICHELE&shinが日本に来たのがちょうど5年前でした。その時はまだ、日本の紳士服の流れはスポーティーの真っ最中でした。有名百貨店での販売でしたが、その時すでにイタリアではタック入りのパンツが主流になりつつあり、御客様にタック入りのパンツを全力でオススメしてたのを覚えています。しかしお客様からの反応は「タック入りのパンツなんて昔のバブルのパンツじゃあないですか?」「タイトでスリムで短くお願いします。」がほとんどでした。

しかし今では、タックが入るテーパードが主流です。

そんな洋服の大きな変化の時期が今です。今まで世界的な流れだった「細く短いスポーティー」から「きちっとした余裕のあるドレッシー」になのです。

そんなドレッシーの代表みたいなコートが完成しました。まさに大人のドレッシーです。


大人のドレッシーコートがベルテッドコート。

どうですか?上品でドレッシーです。ロング丈から出る色気がたまりません。

このコートはダブルチェスターフィールドコートを少し変形させてデザインしています。まず大きく違うのがこのベルトが付くベルテッドコートという事。ベルトが付くだけでこんなに色気が出るのが分かります。イタリア製フルオーダーコートの色気が伝われば良いのですが?


このベルトが使える

ベルテッドコートの、このベルトが使えるのです。僕もベルテッドコートを数着持っていますが、気分で使い方を変えます。後ろでざっくりと縛って、無頓着な印象を出したり、しっかりと前で結びウエストマークを強調して男らしさを強調したり、ベルトを結ばず、さらりとポケットに入れてみたりと本当に色んな使い方が出来ます。最高に使えるドレッシーなコートがこんなコートなのです。


ウンチクはこれぐらいにして、完成の写真をどうぞ。

色気と上品さが垣間見える、MICHELE&shin、イタリア製フルオーダーベルテッドコートです。

ダブルブレストでラペル幅は14㎝。ゴージラインは6㎝、最高のバランスです

イタリア製フルオーダーコートらしいす。


少し外に弧を描くラインの美しいラペルカットがMICHELE&shinの自慢です。

胸のバルカポケットも綺麗な弧を描きます。


布生地はMICHELE&shinオリジナルファブリックで。変形ヘリンボーンです。イタリアらしいファブリックです。この布生地は本当にオススメです。


ミラネーゼスタイルの手縫いのフラワーホールです。当然他にボタンホールも手縫いです。

このドレッシーで柔らかな肩付けがイタリア製フルオーダーコートの特徴です。色気が違います。


本切羽3つボタンの袖口です。切り替えしを入れて少しアクセントに。


アクションプリーツとベルテッドのデザインバランスは良いですね。ベルテッドにするなら必ずやって欲しいポイントです。

コートの命は後ろ姿です。任せて下さい、イタリア製フルオーダーコートならではのこの後ろ姿がMICHELE&shinイタリア職人のこだわりです。


今回はMICHELE&shinオリジナルファブリックで作った、ダブルチェスターフィールドベルテッドコートの紹介でした。時代はスポーティーからドレッシーへの変化の時です。今からスーツやコートをお考えの方は是非参考しして下さい。