圧倒的存在感、ベリードワイドラペルのスーツが完成
圧倒的な存在感を出す3ピーススーツの完成です。
・スーツと時計は同じ
よくイタリアの職人が話すのですが「スーツって時計と同じだよね。」「時計もスーツも基本デザインとディテールはほぼ完成された形がある。時計は長針と短針それと秒針が基本デザインで、スーツもラペルがあり前身頃と後ろ身頃で形は出来る。そんな決まった形の中でどこまでデザインディテールと仕上げに拘るかで違いが出てくるよね」と。
まさにイタリア職人の考える手縫いスーツの本質を表してる言葉です。高級時計と安い時計、形は同じです。しかし作りと拘りが違います。小さな所一つ一つの仕上げに拘り、きちんと職人が作るモノと大量工業製品の違いがここにあります。
そんなハンドメイドならではのディテールに拘り抜いたスーツがこの3ピーススーツ。
・ワイドラペルの存在感
このお客様は前回紹介した「キャメルベージュのアルスターコート」を作って頂いたお客様からオーダー頂いたスーツです。
この3pスーツは本当にデザインディテールの拘りが、すばらしいバランスで完成してます。やもすると、やり過ぎになって「どこかバランス悪いなー」になりがちですがこのスーツはイタリアナポリのサルトリアスーツをまさに体現してます。
まず見てほしいのがこのベリードワイドラペル。
ピークドラペルでラペル幅14cmのこれ以上あげれない程のハイゴージ
見事なのがこのラペルのカット。ベリードと言われる外に大きく弧を描くラインのラペルカットです。
このベリードカットは1970年にイタリアで流行り、今またイタリア高級スーツのディテールとして復活したデザインディテールです。このラペルの特徴は胸元を、より大きくがっしりとした形に見せる効果があります。男性的な魅力あるデザインです。
更に拘りなのがシングルブレストのピークドラペルでデザインしたこと。シングルブレスト、ピークドワイドラペルのお手本の様なデザインです。素晴らしい・・・・。
Vゾーンは少し深めにデザイン
ポケットフラップは6cmで今のナポリスタイルで
手縫いのダブルステッチ
MICHELE&shinこだわりのダブルハンドステッチは7mm幅
肩はMICHELE&shinお得意のマニカカミーチャ
ジレはピークドラペルの6ボタンのダブルブレストで
ジャケットとのバランスを考慮して少し浅めのVソーンでデサイン しました。
・パンツにも拘り満載
パンツはベルトレスのハイウエスト仕様 きちんとしたテーパードラインでクラッシックなパンツに仕上げました。
このパンツも拘り満載です。
フロントは2ボタン仕様
michele&shinオススメのアウトインアウトのボックスタック、
サイドアジャスターはピストル型です。拘ってます!!
まだまだ書ききれないほど拘りがありますが長くなるので今日はこの辺で。