4つボタンが新鮮です。
ダブルの4つボタンのジャケットです。
しばらく6ボタンのダブルが多かった事もあり、ダブルの4つボタンは今新鮮に映ります。
赤のヘリンボーンはMICHELE&shinオリジナルのイタリアファブリック。イタリアフローレンス郊外のいつもの布生地問屋で、いつもの(ロナウド)から強くおすすめされて購入した布生地です。
布生地自体はそこまで柔らかく無いのですが、発色が本当に綺麗です。
赤の紳士用のヘリンボーンはなかなか見かけないで彼がおすすめするのもわかります。
さて今回のジャケットの拘りポイントですが
まずパッチポケットの形です。
この形にはこだわりました・・・・。
実は少し前にパルマのトラットリアに食事に行った時の事です、
斜め前で食事をしている数人のカップルの中におしゃれなジャケットを着ているオヤジが・・・デニムに白シャツ紺ジャケットですが、この紺ジャケットがカッコ良いカッコいい・・・・
一見普通の紺ジャケットに見えたのですが、パッチポケットの形が違うのです。
このイタリアオヤジが着てたジャケットが頭から離れず今回思い出しながら作ってみました。
パッチポケットの型紙
型紙を何度も作り、「たしかこんな感じだったよなー・・・」なんて、試行錯誤・・・
そしてこの直線の全く無いパッチポケットの形が完成しました。
人とは少し違うイタリアジャケットを考えの方にはこの形はおすすめです。
次はラペルのデザインです。
大きく外のカーブを描くラインです・・・・
このゴージのカットも直線はとらず 全て曲線のラインでカットしてます。
よく見ると剣先も少し柔らかくなってるのが分かると思います。
ゴージは幅は12CM ゴージラインも高めです。
もうこの曲線のラインは古い・・・って言われる方もいらっしゃいますが、僕は好きなんですよねー。笑
外に大きく曲線をとるこのラインだと、どこか柔らかく男のルーズさと余裕を演出してるように感じるんだけどどうですか?・・・・
男のルーズさと余裕は大事ですよ。笑
肩の付けも見てほしいポイントです。
柔らかく丸くつけるイタリアジャケットの手仕事の縫製です。
この付け方は雨降り袖をより丸く付けるやり方で、ジャケット全体のイメージを大きく左右するポイントです。
首から肩そして袖まで流れる様なラインはイタリアジャケットの手仕事の特徴で
この肩付けは本当に職人泣かせ、いつも工房で職人と喧嘩してます・・・・。汗
フラワーホール 本切羽
当然、ボタンホールとフラワーホールは手縫いです。ジャケットの「格」をワンランクアップさせます。
オススメです。
結構カッコいいジャケットが完成したと思います。こんな少し人とは少し違うジャケットを考えてる方はぜひ。
今回はMICHELE&shinオリジナルの赤ヘリンボーンのジャケットの完成でした。