マニカマッピーナ×カノニコ.ビンテージの布生地が最高のバランスで完成しました。
写真の様に、シワの寄せた様に見える肩付け(マニカマッピーナ)が魅力のMICHELE&shinのスーツですが、今回、カノニコ、ビンテージ(CANONICO・VINTAGE)の布生地で作ったスーツの肩付けが綺麗で魅力的な出来栄えだったのでご紹介します。
今回のカノニコ、ビンテージは本当に魅力的な布生地。特にこのブルーヘリンボーンの布生地は色の発色が綺麗すぎます。大人の青とはまさにこんな色を言うのでしょう。
カノニコ・ビンテージ(canonico・vintage)はカノニコを代表するジャケットを作るなら最高の布生地で、WOOL99%、PORIESTERが1%で構成された、今どきの機能性布です。Vintage(ビンテージ)という名前はカノニコの過去の布生地コレクションからオマージュを受け、新しく織られた布生地の意味で、そんなクラッシックな布生地に機能性を足した事で、軽く動きやすさを実現しました。クラッシックで機能的な最高の布生地です。
そんなcanonico Vintegeで作ったこのジャケットの、このマニカマッピーナのバランスが抜群に綺麗。
マニカマッピーナとマニカカミーチャの違いは?
日本では、このシャツの様に柔らかく付けてる肩付け方の仕方を「マニカカミーチャ」と呼びます。しかし、現地ナポリの職人はこの肩付けをマニカカミーチャとはあまり言いません。この肩付けは「マニカ・マッピーナ」と呼びます。
直訳すると、マニカは袖でマッピーナは手になるかな?なのでこの袖付けを正確には、「シャツ袖」ではなくて、「手の袖付け」の方が合ってると思います。(かといっても、現地ナポリでマニカカミーチャと言っても、全く問題なく通じますよ。)
手仕事に自信を持つイタリア職人ならではの言い回しです。
サルトリアごとに個性を出す、美しい肩付けがナポリスーツの魅力。
スーツデザインの中で、ラペルはスーツの顔と言われ、肩付けはスーツ全体をの印象を決めるスーツ自身、と言われるほど、本当に大切なデザインポイントの一つです。
そんな肩付けだからこそ、ナポリではサルトリアごとに、個性を出した肩付けをし、美しさを競っています。
本当に世界的に有名なサルトリアから、街場の小さなサルトリアまで、みんな違う袖付けで、見てても楽しいぐらい、違う付け方をします。チョット人とは違う自分だけの個性を大切にする、イタリア紳士には、もってこいの良い競争です。
そんなナポリスーツに代表される「マニカマッピーナ」の肩付けですが、「肩の可動域が大きくなり、腕が動き易い。」に注目する記事ばかりを日本では目にします。しかし、ナポリの職人は、動きやすさだけでこのマニカマッピーナを採用してるわけではありません。まずは「美しさ」が基本なのです。それに動きやすさがくるのです。MICHELE&shinはマニカマッピーナにこだわります。それは
ナポリスーツはまず美しさ、そして着心地だと考えるからです。「マニカマッピーナ=美しさ」なのです。
さてここから、今回の作品を紹介します。
シングルブレスト、ピークドラペルのスーツです。ラペルは12㎝で、弧を緩やかに描くラペルデザインとカノニコ・ビンテージの柔らかな布生地の感じがラペルからも伝わってきます。
美しいマニカマッピーナの袖付けです。
裏生地はエルメスのビンテージスカーフを使ってみました。
今、なぜかビンテージに惹かれます。
今回はcanonico vintega(カノニコ ビンテージ)ジャケットのの紹介でした。夏に最適な美しいジャケットを探してる方に、参考にしてもらえたらと思います。