バーズアイのダブルスーツ
bird's-eye(バーズアイ)とは

その名の通り、鳥の目のような形をした生地の織りによって現れる柄です。
スーツ生地の歴史の中では、非常に古い柄で、クラシックな装いの人気が高い今、非常に人気で需要の高い生地になっています。他にも、織り柄で表現される生地というのは何種類も存在しますが、織り柄がついた無地の生地の良いところは「生地に深みが出る」ということ。
今回そんなバーズアイを使って作った、クラシックなダブルの紺スーツが出来上がったので、ご紹介します。
布生地はMICHELE&shinオリジナルファブリック

ではまずジャケットから
MICHELE&shinの職人のこだわりが詰め込まれた素晴らしいジャケットです。

緩いベリード(外に弧を描く形)カットのラペルが特徴的なダブルブレスト。

ラペル幅12cm ゴージラインは4cm


剣先を少し外に開いたことによって、横のラインを出し、ジャケット全体に柔らかい雰囲気を出しました。
手縫いのミラネーゼのボタンホールにダブルステッチがより高級感を高めてくれます。

ダブルステッチは約7mm幅。

これはMICHELE&shinの手縫いのステッチングに1番が1番綺麗に入ります。MICHELE&shinが追求した究極の形です。
胸元は当店こだわり3.5cm幅のバルカポケット

肩付けはもちろんマニカカミーチャ(シャツ袖付け)でお仕立て。

この肩付けはイタリアのハンドメイドの象徴。肩パッドと裄綿を最小限まで削り仕立てるこの肩付けは、本当に軽く、身体を柔らかく包んでくれます。
当店のスーツを一度着たお客様は、「この着心地が忘れられない」とよくおっしゃって頂きますね。
襟高5cm


襟にかけて立ち上がるこの首元の吸い付きが当店のこだわりです。
腕元は本切羽4つボタン。

お次にパンツです。


パンツはテーパードの効いた2タックのベルトレスデザイン。
ウエスマン(ベルト部分)幅は5cm


フロントの持ち出しを長めにとり、2つボタン仕様に。サイドにはアジャスターをつけました。アジャスターにまでステッチを入れるこの小さなこだわりがいいんですよね~
当店お得意のBOXタックは2タックですが、綺麗に収まるのでオススメです。

皆さんいかがでしたか?
バーズアイを使った、イタリアンクラシックなダブルスーツのご紹介でした。
それではまた次のブログをお楽しみに。