ネイビーブルースーツの安心感に、チョットだけ遊び心をプラスして。
ネイビーブルーのスーツ。男が最も着る場面が多い、一着は必ずワードローブに必要なス
ーツです。
イタリア紳士も、必ずこのネイビーブルースーツはクローゼットの忍ばせ、着る機会をいつかいつかと虎視眈々と狙ってます。それ程イタリア紳士のとっても、ネイビーブルースーツは「お洒落心と安心感の塊」なのです。今回はそんなネイビーブルースーツが完成し
たので少し紹介します。
イタリアのネイビーブルーの情報がいつしか間違った情報に。
イタリアのネイビーブルースーツの話を、よくお客様としますが、何故かこんな話が多く
出ます。それは、「イタリアの紳士は明るい青のスーツを好んで着るんでしょう?」と。しかし、実際、イタリアでそんな明るい青のスーツを好んで着てる訳ではありません。どちらかと言えば、ダークな青がみんな好きです。これをイタリアでは「ブルーブラック」なんて表
現します。ブルーブラック、良い表現です。この色を説明すると、夜はほぼ黒に見え、昼の太陽が当たると、ブルーに見えると表現出来ます。実はこんなネイビーブルーいやブルーブラックが本当は好きなのです。
ナポリの海を連想させる色です。間違いなく昼の顔と夜の顔を両方見せる紺色がすきなの
です。それがいつからか、日本では、イタリア人は明るい派手なネイビーブルーのスーツを好ん
で着るなんて言うイメージが定着したみたいです。現場は実は違いますよ。イタリア紳士はブルーブラックです。確かにイタリア紳士のワーロードには、多種多様な紺のスーツがかかっています。その中で場面によって、いろんな紺を選びます。どうしても、派手なネイビーブルーを着てる場面が目立ってしまいます。それを切り取られた結果、イタリア紳士は派手な青が好きみたいになったのでしょう。
ただのネイビースーツでは満足しないのがナポリ流
ただのネイビースーツでは、目の肥えたナポリ紳士は納得しません。大人の男の安心感に少しの遊び心が必要なのです。それには悪目立ちせずが必要です美しいシルエットと絶妙なデザインのバランス、これが求められます。
今回のスーツは、まさに目の肥えたナポリ紳士も納得の完成度です。シルエット、各部品の完成度、抜群です。悪目立ちせず、しかし、美しいスーツとはこんなスーツを言うのでしょう。
ここからは写真で作品の紹介します。
ネイビー、「ブルーブラック」のシングルブレスト2つボタンスーツのです。シンプルな中に安心感と遊び心が見えます。美しい仕上がりです。
ラペルは 10cm でゴージラインは 5cm とナポリらしいハイゴージでデザインしました。ラペルカットはストレートカットで。上衿から肩先の落ちるラインが MICHELE&shin の大きな特徴です。
胸バルカポケットとミラネーゼスタイルのフラワーホールです。イタリアでオーダーするならこのディテールは必須です。
ステッチ、ボタンホールも当然手縫いです。
袖は 4 つボタンの本切羽。本水牛のオリジナルボタンも今回は黒で。ボタンホールは手縫いでステッチ、の入り方はハンドメイドの上品さを演出しています。
今回はネイビースーツの紹介でした。今度から、チョット知った顔で、イタリアのネイビーはブルーブラックって言って下さい。ぜひ参考に。