カノニコ モンテカルロジャケット
カノニコ・モンテカルロ。まず名前がカッコ良すぎます。僕に孫が出来たら、この名前を付けようかと思うぐらいカッコいい名前です。ミケーレ、モンテカルロ・・・どうですか?
そんな事はどうでもいいんです。
さて、このカノニコ.モンテカルロはカノニコから出ている、夏用のジャケット生地で、よく他のサイトやブログで「防シワと通気性の機能が素晴らしい布生地」と書かれているのを見かけます。
作ってみた感触だと確かにその通りで、防シワと通気性の効果はかなり高そうです。しかし、機能面だけで洋服を着るのでしょうか?MICHELE&shinは違うと思っています。
洋服は着てて美しくないといけないし、カッコよくないといけない、そして何より楽しくないといけないのです。
ちょっと話は脱線しますが、日本のスーツやジャケットは本当に優秀に出来ています。あのクオリティーを、あの金額作り出してるメーカーは、世界的に見てもあまりないでしょう。さすが日本だと感じさせます。車に例えるとプリウスの様な感じです。壊れない、燃費は良い、良く走る、どこに乗って行っても恥ずかしくない。そんな万能選手で、日本のスーツもそれに近い感じです。機能面はそれほど優秀なのです。
それに対しMICHELE&shinの作品はイタリア職人が一つ一つ作るイタリアンハンドメイド。イタリアのアルファロメオやマセラッティの様だと例えると分かりやすいでしょう。燃費は良くなく、今だどこか壊れたりします。でもこれほど乗って楽しく、所有欲を満たしてくれるものはありません。駐車場で毎日ニンマリしてしまうのです。
MICHELE&shinが考える紳士の洋服は、機能性よりお洒落でカッコよさを優先して作ります。
紳士はカッコよくないといけないのです。
カノニコ・モンテカルロの魅力とは
カノニコ・モンテカルロの最大の魅了は、ポップサック織り方から出る「フワット感」だとMICHELE&shinは考えます。
カノニコ・モンテカルロの織り方の特徴として「平織りのポップサック」があります。ホップサック織りとは麻袋の様なざっくりとした織り方で、布生地自体にはそれほど厚みは出ないのですが、表情にフンワリ感が出ます。このふんわり感こそがこのカノニコ・モンテカルロの最大の魅力です。
この写真だとふんわり感が伝わると思います。
21μ(トゥエンティワンマイクロン)が見せる、荒々しい上品さ
このカノニコ・モンテカルロのは21μと言う非常に太い糸を使って織られています。この21μは今やカノニコの代名詞の一つになったほどの織り方で、独特な厚みでピシットした洋服が上がります。しかしこのモンテカルロは21μで織られてにの関わらず、独特なふんわり感がでます。21μから出る、ざっくりした表情からは想像も出来ないくらいふんわりとしてて上品なのです。荒々しい上品さがカノニコ・モンテカルロの魅力です。
ここから写真でホワイトグレー、カノニコ・モンテカルジャケットの紹介です。
ホワイトグレーがカッコよくすぎます。ダブルブレスト、6つボタンの2つ掛けデザインです。
アウトパッチポケットがこのジャケットにクラシコカジュアルな印象を与えています。
ワイドベリードラインのラペルです。THE、NAPOLIが伝わるカットライン。
布生地の素材感が少しでも伝われば良いのですが?
ミラネーゼスタイルのフラワーホールはイタリアのオーダーの必須ポイントです。
上衿の裏はMICHELE&shinの職人のこだわりの共布で。
マニカマッピーナの肩付けです。柔らかな印象のNAPOLIジャケットならこのデザインです。
ダブルステッチが効いています。
袖は本切羽4つボタン。本水牛のの濃い茶がいいアクセントになってます。
当然ボタンホールも全て手縫いです。
今回はカノニコ・モンテカルを使ったホワイトグレーのジャケットの紹介でした。