ありそうでない、ダブルラインのウインドペンチェックのスリーピーススーツが完成しました。
ダブルラインのウインドウペンの3ピースが完成しました。ウインドウペンチェック(ウインドウペンとは窓の格子から来ている言葉で、英語で「windowpane」と書きます)、スーツの発祥の地イギリスでは、本当に昔からある、最もトラディショナルでクラッシックな柄に一つです。
そんなウインドウペンですが、今回の柄はダブルラインのウインドウペンチェック、ありそうでなかったのがこのダブルラインのウインドウペンチェック。シンプルな一本ラインのウインドウペンや、数本を束ねた様な幅広いラインのウインドウペンはありますが、中々こんな2本線のダブルラインウインドウペンは見ません。
そんなお洒落で上品なダブルラインのスリーピースが完成しました。今回そんなスーツを紹介します。
ダブルラインがクラッシックから都会的へ。
このダブルラインのウインドウペンですが、どこかクラッシックと言うより、都会的な印象を与えます。なかなか見ないラインがさせてるのでしょう。田舎臭くないんです。
この布生地はMICHELE&shin clothのイタリア製。ずいぶん前に購入した布生地で、多分、10~15年ぐらい前だと思います。どこで買ったのか思い出していますがなかなか思い出せません。この頃はイタリア中、北から南迄、レンタカーで知らない町を布生地探しの旅をしてた時期で、北はスイスの国境の町ビエッラから南はレッチェ迄走ったのを覚えています。現地イタリア人にもこんなに車で走ってきたのか?クレイジー・・・と良く言われてました。
ここでプチイタリア情報を・・・イタリアの高速道路網は想像以上に素晴らしく整備されています。本当に気持ちよく走れます。ほぼ主要都市間は高速道路で繋がっており、初めての人でも、そんなに難しくなく移動出来ると思います。
当時はまだ、今みたいにGooglemapがなくて、地図を助手席に置いて見ながら走っていたのを懐かしく思い出します。それでもそんなに難しくなかったぐらいです。それとイタリアの高速道路はみんな本当に飛ばします。確かイタリアの高速道路は130キロが制限速度だったはずで、古いフィアットやランチャなんかに80歳近いおばあちゃんがハンドルにしがみつきながら、僕を横目に160キロ近いスピードで走り去っていきます。これ本当で、メチャクチャ飛ばします。ちなみにイタリアのジジイはもっと飛ばします。
そんな話はどうでもいいんです。
スーツの話に戻します。
このダブルストライプですが、本当に良いバランスでウインドウペンチェックに入ってます。綺麗なブルーに綺麗なウインドウペンとはこんなのを言います。さすがイタリアです。
さてここからは写真で今回の作品を紹介します。
ダブルライン、ウインドウペンチャックの3ピーススーツです。ブルーに白のダブルラインが都会的です。
ノッチドラペルの幅は10㎝ ゴージラインは5㎝のハイゴージでデザインしました。
ストレートラインのラペルカットがこのウインドウペンチャックとの相性抜群です。
ミラネーゼスタイルのフラワーホールです。オーダーするなら必須のポイントです。
当然ボタンホールも手縫いです。スーツの格を1ランク、いや2ランクアップさせます。
袖は本切羽仕様の4つボタンです。淡い緑のボタンなんて、お洒落過ぎます。
上衿の裏は表布で。ハ刺しもイタリア職人のこだわりです。
肩付けはマニカマッピーナで柔らかく、ナローに。
ベストはダブルの6つボタンで。綺麗でかっこよくて、最高のデザインです。
今回はダブルラインのウインドウペンチェックスーツの紹介でした。なかなかない生地だと思います。是非参考に。